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第22話 天然ノンケの心と体 3
Tシャツの裾にかけたオレの手を、青がガシッっと掴む。
「な、なんだよ」
「涼太が自分で脱ぐんだな?」
え・・・なに?
「自分の意思で、裸になるんだよな?」
「・・・そ・・・う、なる、かな?」
え?なになに。なんの質問・・・?
「わかった。じゃあ、脱いで」
?????
とりあえず、脱ぐか。
腕をクロスさせて下から捲りあげ、頭の上まで引き上げたところで、まだ抜けていない腕を、Tシャツごと頭の上で、ベッドに押し付けられる。
「自分で脱いだからには、俺に何されても文句言えねえよな?」
「え?は?ちょ、ちょっと待て」
「待ったも言えねえよな?」
「ちょちょちょ、やっぱ着るから、手離せ・・・」
「もう遅い」
青に、耳をガブッと噛まれる。
「ぎゃ!いってぇ!」
なんだったんだよ!さっきまでのしおらしさは!いつも通りの青じゃん!
こういう事をするとき青は、オレの知らない顔になる。なんか、獲物を狙ってる時の獣・・・みたいな・・・
「・・・ぅ、うっ」
噛まれた耳を舐められて、声が出そうになるのを必死で堪える。
痛え・・・けど、舐められてるところがゾクゾクして、痛いだけじゃない感覚が押し寄せる。
青の舌が、首まで降りてきて体に電気が走ったようにビリビリしてくる。
「あ、あ、ちょ、待って、あ」
首を舐められると、声が我慢できなくなる。
オレ、首が性感帯なのかな・・・嫌なはずなのに、なんか、気持ちい・・・
「涼太、首が気持ちいいんだもんな?」
首筋に話す青の息がかかって、体が震えた。
なんで、オレの心読むんだよ!
「ち、ちが、違う!」
思わず否定する。
「そ?じゃあこっち?」
「うあ!」
乳首をきゅっと摘まれて体が勝手に跳ねてしまう。
摘まれたまま先の方を爪で引っ掻くように擦られて、気が変になりそうになる。
「あ、や、やだ、う、うぅっ」
ダメだ、オレ、ここも弱いのかも・・・
女でもないのに、触られると気持ちよくなって、勝手に声が・・・
「やだって言う割に、すっげぇ気持ち良さげじゃん」
だから、心を読むなって!
「よ、良くねえっ」
また否定してしまう。
「そっか。やっぱ、男だし、ここか」
青の手が、固くなったオレの中心部にかかる。
「あ・・・」
嫌だけど、嫌じゃなくて、男に触られて気持ち悪いはずなのに、気持ちよくて、ドキドキしないはずの青に対して、心臓が誤作動を起こしたみたいに速くなる。
「も・・・やめ・・・」
先っぽの方を弄られて、堪らなくなって出た言葉に、青の瞳が妖しく揺れるのがわかった。
「ここでもないんだ。だったら・・・ここ?」
後ろに青の長い指が、ぬっ、と入ってきて中をゆっくり這う感覚に、全身が総毛立つ。
「うぁ、あ、あ、ちが、あ」
違う!オレは女じゃねぇ!・・・こんな・・・つっこまれて・・・なんで声なんか出てんだよ!
あっ!きっと軟膏が効いているからだ!絶対そう!なはず!
「ひぁ!」
そこは・・・ほんと、ダメなとこ!
そこ触られると、ほんとに・・・
「はぁ、あ、ん、ん、い、ああ、も、やだ、って・・・」
「涼太、ここ、きもちい?ここが前立腺、わかる?」
「あ、わか、わっ、かん・・・ね・・・」
「わかんねえの?こんなに涼太のからだ、ピクピクして喜んでんのに?」
青の言葉に、顔から火が出るほど恥ずかしくなる。
ケツに指、突っ込まれて喜んでる!?オレが?
オレは喜んでねぇ!からだが勝手に・・・
「よ、よろっ、こんで、なんか!」
「指じゃ足りねえんだ?」
え?なんでそーなる!違う!違うのに・・・
「あぁ!あ、やめっ、むりっ」
「くっ、やっぱ、せっまいな・・・」
青の、ち〇こ・・・入ってる・・・嫌なのに、嫌なはずなのに、なんでこんな、腹ん中きゅんきゅんすんだよ・・・オレのからだ、おかしい・・・
「涼太、見て。自分のココ」
「・・・え?」
青に言われて勃っているものに目を向ける。
あ・・・なに、これ・・・なんか出て・・・
自分から出た透明の液体が、青の指との間で糸を引いていた。
うそ、だろ。こんな・・・
「あ、あ、やだ、オレ、なんっ、か、お・・・かしっ、からぁ」
青が動き出して、中が擦られて、この前は痛かったはずなのに。
なんで・・・
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