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第37話 楽しい温泉旅行night 3

「あ、ぅ、うぅ、」 青の指で、後ろの入口をつつかれたりそっと擦られたりして、腰が自然に浮いてしまう。 なんでそこばっか・・・。早く入れて欲しいのに・・・。 って違う!あさみさんの前で、なに流されそうになっちゃってんのオレ! 「涼太、ここヒクヒクしてっけど、早く入れて欲しいの?」 「ほし、くねぇ」 なんで、青にはいつも見透かされんだよ・・・。なんも言ってないのに・・・。 「ふーん、じゃあもうやめる」 「や、なんでっ」 「やっぱ入れて欲しいんだろ?」 「・・・っ」 くっそ、もーなんなんだよ・・・ ああ、でも、もうなんもかもどうでもよくなってくるな・・・ 「ひっ、あ、あ、」 青の指が侵入してきて、中をゆっくり掻き回されて、でも欲しいところに触れてこないのがもどかしくて、苦しい。 そこに触れて欲しくて、自分でも分からないうちに腰を揺らしてしまう。 「なにそれ、煽ってんの?涼太、エロすぎ」 「あ、青、もう、頼むから、さ、わっ、て」 「どこに?」 「オレ、の、きもちい、っとこ」 「あー、ゴメン。どこか忘れちゃったわ。体でなら覚えてるんだけどな。どーする?」 「・・・れて」 「え?なに?聞こえねぇ」 「いれ・・・て」 「あさみさんに見られてていいんだ」 あ・・・あさみさん・・・もう、どうでも、いいや。 「いい、から。もう、」 「やっぱ、涼太は抱かれてる方があってんじゃん」 青の指が抜かれて、代わりに固くて太いものを押し込まれる。 「うぅっ、あ、」 拘束されていた両手がようやく解放されて、オレは青にしがみついた。 「こえ、出ないよ、に、塞いでほし、い」 「はっ、いいよ。塞いでやるから、思う存分、見られながらイケよ」 「んぅっ」 その後のことは、頭からぶっ飛んでいて、よく覚えていない。あさみさんの事とか、青もオレも男だとか、そんな事、もうどうでもよくなってて・・・ いつの間にか落ちて、目覚めたらもう朝で、あさみさんの姿はすでになかった。 なにやってんだ、オレは!なんでまたやっちゃうんだよ、青と! しかもその姿を女上司に晒すとか・・・ほんとサイアク・・・ 隣で寝ている青の顔をじっと見てみる。 こいつ、こんなカッコイイのに、なんで男のオレなんか好きなんだよ。・・・不憫だな。 ぱちっと青の目が開いて、視線がぶつかり合う。 「なに?俺のイケメンぶりに見蕩れてた?」 「はあ、くだんね。起きたのにまだ寝言いってんのかよ」 「起きてたんだよ。俺は、寝顔も普段もヤってる時も、いつも涼太に見蕩れてるよ?」 青の歯の浮くような言葉に、思わず顔が熱くなる。 「おまえ、そーやって女口説いてんだな」 「涼太にしか言わねーよ。なんでわかんねぇかな」 わかんねえよ・・・まじで、なんでオレ? 「はあ、休み明け、あさみさんと顔合わすのがこえー・・・」 「ああ、心配すんな。おまえに噛みつく前に帰ってもらったから」 「え!?」 「あたりまえだろ。なんで涼太のあんな姿、他のやつに見せなきゃなんねんだよ」 「じゃあ、なんでやってる時あんなこと言ってたんだよ」 「あー、あれ、ただの意地悪だから。涼太の反応がおもしろくて♡」 「・・・てめー、今度こそぶっ殺す」 「いや、涼太、落ち着いて。話し合おう」 「ふざけんな!」 この後、青をボッコボコにするつもりが、全身痛くて、不完全燃焼でおわるオレなのであった。

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