46 / 210
第46話 ハタチのお仕置き 3
「俺の上に座って自分で入れてみて」
「え・・・」
俺の言葉に、戸惑う涼太。
「早くしろよ。口に突っ込まれたくねーなら、俺が萎える前に来い」
「・・・」
涼太が、フラつきながら一歩前に出て、膝をつき俺に向かい合うように跨る。
俺の肩に頭を預け、両手で前から俺のものを持ち、自分の後ろにぐっ、とあてる。
「うっ、・・・んっ」
・・・正直、涼太がここまでするとは思ってなかったな・・・。
「っはぁ、さきっぽ、しかっ、はぁっ、入んねぇっ、なんでっ」
「涼太」
「はぁっ、はぁっ、なにっ」
「なんで俺の言いなりになんの?」
「はぁっ、青がっ、はぁっ、怒ってっ、から」
なんで俺が怒ってたら言いなりになるんだよ・・・。
そんなに俺の事考えてんのに、好きにならないって、なんで言えんだよ。
涼太の腰を掴んで下に引き下げ、思いっきり奥を付き上げる。
「ひっっ!・・・あ、ああ、はぁっ」
「涼太、まだ入れただけなんだけど。またイッちゃったな」
俺の肩にしがみついて、涼太はからだを震わせる。
「ナカ、すっげー痙攣してっけど、そんなにイイんだ」
「あぅ、あっ、う、うごっ、くなぁ」
「でも、こっちはヒクヒクして、まだ足りなそうだけど?」
「青っ・・・、き、キス、して」
・・・なんでだよ。好きでもないやつに・・・なんでそんなこと言えんの?
「舌、出して」
俺の言う通りに、涼太が口を開けて舌を出す。
俺は涼太の舌に触れそうなところで唇を止める。
「キスしたいなら、涼太からして」
涼太は、一瞬躊躇って、目を閉じて唇を重ねてくる。遠慮がちに舌を絡めて、お世辞にも上手いとは言えないキス。
「ヘタクソ」
俺が涼太に深く口付けると涼太の後ろが、きゅうっと狭くなる。
・・・涼太、おまえほんとに、残酷なやつだな・・・。
「俺の事、好き?」
涼太のからだを揺さぶりながら聞いてみる。
「わ、わかっ、ねぇっ」
・・・だよな。
「でもっ、のぞむより、青のっ、キスが、いい」
宮野と比べてんじゃねーよ。マジで無神経ヤローだな。
「青・・・っ、も、やだっ、はっ、青っ、あお・・・」
なんでそんな風に、名前呼ぶんだよ。
なんでわかんねんだよ。
・・・俺が好きだって言ってくれよ、頼むから。
「ん・・・」
「酔い、醒めたか?」
ソファに寝かせていた涼太が起き上がる。
「おまえさ、なんで毎回のように意識飛んじゃうの?」
「・・・なんでだろ。オレだって知りてぇよ」
涼太に、水の入ったグラスを渡す。
「あー、でも、好きなのかも」
「え!?」
すすすす好き!?いきなり!?
さっきまでわかんねーとか言ってたのに!?
やべえ、めっちゃドキドキしてきた・・・
「セックスが」
「は?」
「もう、気持ち良すぎて、飛んじゃうんだよな。青のせいで、男にハマっちゃったらどーすんだよ~。あ、でもやっぱ一生童貞はやだな」
「オイ、俺以外とヤるなよ?」
「・・・・・・・・・・・・うん」
なんだよ!その間は!
そーいやこいつ、元々頭ん中、エロしかないやつだった!
俺は、とんでもないことを、涼太に教えてしまったかもしれない・・・。
ともだちにシェアしよう!