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第68話 かわいい後輩 2

「付き合ってるのは『彼女』じゃないですよね?」 え・・・。なんで知って・・・ 「男が好きなんですか?」 ややややばい。なんて答えよ・・・。 「イヤ、男が好きってゆーか、なんか流れでってゆーか・・・」 オレなにゆってんの? 「じゃあ俺にも流されてください。俺なら、涼太さんに、そんな辛い顔させません」 「ちょ、ちょっと待って、タケル。そーゆー冗談マジ笑えねーから・・・」 「笑わなくてもいいです。本気なんで」 イヤ!冗談であってくれよ! もー、男寄って来すぎ!いらねえ~! 「あの、さ。オレ、なんて言っていいか・・・」 「何も言わなくていいです。涼太さんが俺でもいいって思った時に頼ってください。俺、待ってます」 「イヤ、でも・・・」 「俺、気は長いほうなんです。焦って涼太さんとの関係、壊したくないんで」 う・・・。そんな風に言われると断りづらいじゃん・・・。 ・・・なんか、頭ぐるぐるしてきた。 目眩がして、その場に座り込む。 「涼太さん!大丈夫ですか?」 タケルがオレの肩に手をかける。 あ、なんか、あったかい。青と違ってふわっとした感じで触るんだな、こいつ。 青はいつも強引で、痛いくらい強く掴んだり、引っ張ったり、押し倒してきたり・・・ あれ?どうしよ。青の事考えたらすげードキドキしてきた。 ・・・やっぱり、タケルにちゃんと言わなきゃ。 「タケル、オレ・・・」 「言わないでください!俺、気は長いって言ったじゃないですか。だから、涼太さんもそんな簡単に答え出さないでください」 だから、そんな風に言われるとなんも言えねーじゃん。 「大丈夫です。無理なことしませんから。涼太さんは今まで通りでいいんです」 今までどおり・・・でいいなら・・・。 「わ、かった・・・」 タケルがニコッと優しく笑う。 「涼太さん、歩けますか?」 「あー、うん。ごめん。軽い立ちくらみ。もう大丈夫」 「帰ってゆっくり休んだ方がいいです。家まで送ります」 「涼太さん、ちゃんと休んでくださいね。寝不足なめたらダメですよ。じゃあ、お疲れ様でした」 「ありがとな。こんなとこまでついてきてもらっちゃって。お疲れ様」 ・・・え?あいつ、オレの事好きって言ったよな? なんか、青ものぞむも強引だったから、構えてたけど、タケル、なんもしなかった・・・。 玄関のドアを開けると、腕を組んで壁に寄りかかった青がオレの方をじっと見る。 「おかえり」 「なんだよ。いきなり。びっくりすんだろ」 「誰?話してたの」 「あ?あー、職場の後輩」 昨日あんなだったから、気まずいな・・・ 「後輩が家まで送ってくれるなんて、エライ親切じゃん」 「オレが寝不足で、クラっときちゃって・・・心配してくれて、それで・・・わっ」 ドンッ 青に肩を強く掴まれて、ドアに体を押し付けられる。 「いって・・・」 「涼太。俺怒ってんだけど」 ・・・ 「加藤に騙されて、俺の事信用しないとか。マジ腹立つ」 え?オレ、なんか騙されてたの? 「ご、ごめ・・・」 「悪いと思ってんなら、涼太からキスして」 う・・・しょうがねー・・・ ちゅ 軽く唇を合わせて離す。 「ふざけてんの?こーゆーやつしろっつってんの」 「ふっ、う、ぅ」 青が深く口付けてきて、オレは立っていられなくなる。 ・・・こういう事すんのが、好きってことなんだよな? でも・・・ オレは、寝不足と、タケルの告白と、青の強引なキスで、頭がぐちゃぐちゃでよくわからなくなっていた。

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