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第71話 おとなの缶 3
「機械に・・・嫌だ、あ、」
「涼太、俺のこと好き?」
あの日以来、聞いてない。涼太の口からもう一回聞きたい。
「あ、あぁっ、もうやだっ、コレ、抜きたいっ」
「まだ。好きって言ったら抜いてやる」
「・・・す、すっ、あ、も・・・イクっ、・・・あ!」
「あーあ。さっさと言わねーから」
「あ、も、イった・・・からっぬい、て」
好きって言ってねえし!
俺は、涼太の両足を持ち上げ、ローターを入れたままの後ろの穴に、自分のモノを押し当てる。
「や、あっ、無理!」
「じゃあ、言えよ」
「・・・う、あ・・・あ」
「涼太、言えねぇの?」
涼太は、赤くなった顔を俺から逸らして、こくんと頷く。
「なんでだよ。俺が嫌い?」
「嫌い、なんかじゃっ、あっ」
「言って、涼太。そしたら、俺のでもっと奥突いてやるから」
俺がそう言うと、涼太が少し目を泳がせた後に、涙を溜めた目で俺を見る。
「あ、あお・・・が、す・・・き」
やべえ。想像以上にグッとくるな。コレ。
胸がゾクッとして、涼太に酷くしてしまいたい気持ちが湧いてくる。
涼太からローターを引き抜き、突き上げる様に自分のモノを入れると、涼太の中が、熱くビクビクしているのがわかった。
「俺も涼太が好きだよ。もう俺以外に懐くなよ?」
「な、あ、なつ・・・く?」
こいつに言っても、わかんねーか・・・。
「俺以外、好きになるなって事」
「そ・・・な、あ、わかっ、ねえっ」
は?ここで、イエス以外とかありえねえ!
涼太のモノをぎゅっと握って奥を何度も突き上げる。
「あ、あんっ、おく、やぁっ、あ」
「俺以外、見ねぇって言って?」
「あ、あ、も、イクっ、はなっ、せ」
「早く言えよ」
「あぁっ、あお、だけっ、す、き」
「一生?」
「あ、え?い、いっしょ、う?む、無理、だろっ」
「無理じゃねえ。俺は涼太だけだ。絶対逃がさねえから」
「ま、って。あおっ、怖すぎっ!」
・・・俺も自分でそう思うよ。
でも、本心だ。
狂ってるって思われても、どれだけ涼太が怖がったとしても、俺はきっと涼太を離してやれない。
「俺は、涼太しかいらない」
涼太もそうだったらいいのに。
「・・・しょうがねぇな」
そう言って、涼太は俺の肩に腕をまわしてくる。
「青、なんつー顔してんだよ」
・・・え?俺どんな顔してんだよ・・・
涼太がフッと笑って、肩にまわした腕がぎゅっと締まる。
「今、青すっげーブサイクな顔してた」
「・・・マジか」
「でも、なんか、かわいかった気がする」
きゅん
かわいいのは涼太だろ!
はあ~~~。ほんとこいつは・・・俺の事扱うの上手いよな・・・。
「涼太、動いていい?」
「・・・うん」
涼太のツボはわかんねーけど、とりあえず、俺達は上手くいってるはず。
『タケル』の存在は気になるけど、今は涼太を信じるしかない。
信じるしか・・・。
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