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第77話 フェロモンとは 3
涼太をバスルームに連れていき、自分も服を脱いで裸になる。
「青、風呂入ったんじゃ・・・」
「俺が洗ってやる」
「え!!いい!いらねえ!」
「なんで?別にやらしーことしねえし。ただ洗うだけ」
「でも、おまえ勃ってんじゃん!」
「俺は涼太みたいにすぐピュッピュッ飛ばさねえから安心しろ」
「ぐ・・・洗うだけだからな!」
涼太は悔しそうにイスに座って頭からシャワーを浴びる。
背後から涼太の頭を洗ってやると、無表情でもどこかご満悦そうな様子。
こいつ、ほんと単純だな。かわいすぎんだろ!!
「涼太、髪伸びたな」
「そーいや、切りに行ってねえ。もうそろそろ行かねーと・・・」
「そのままでもいいじゃん。今のが似合ってっし」
本当は、涼太の顔が少しでも髪に隠れててほしいだけなんだけど。
スポンジを泡立てて、泡を手に掬って涼太の項を洗う。
「オイ、スポンジ使えよ」
「涼太の皮膚薄いから、俺がゴシゴシやったら傷がつくだろ」
「はあ?散々噛み付いたりしてた奴が言うか?」
・・・そうでした。
「涼太がうまそーだから、食っちゃいたくなんだよ」
「アホくさ」
と言いつつ、弱点の首周りを洗われて、声が震えてますけど。
背中に手を滑らせると、涼太の体がビクッと反応する。
続けて脇、胸、腹を洗ったところで涼太の顔を後ろから覗き込むと、目をぎゅっと瞑って荒くなる呼吸を整えているようだった。
内腿に手を滑らせると、再び大きくなった涼太のモノに俺の腕が掠るたび、涼太は漏れそうな声を必死で我慢している。
足指の間まで丁寧に洗って、涼太の顔をもう一度見ると、熱っぽい瞳を潤ませて荒くなる呼吸もそのままで俺を見返す。
あ、この涼太の顔、ヤバイ。
胸がゾクッとしてもっと涼太をイジメたくなってくる。
「立って、涼太」
涼太を向かい合わせに立たせて、後ろに手を回し、尻を洗う。
「ここ忘れてたわ」
前も丁寧に洗うと我慢できなくなって涼太が声を漏らす。
「あ、あ・・・も・・・」
もう?でもまだイかせねぇ。
「あー、一番大事なとこ洗ってなかったわ」
後ろの穴に指を添わせると、きゅうっと力が入って締まる。
「そんな力入れたらちゃんと洗えないんだけど」
穴の周りも丁寧に洗って、涼太の全身の泡を流す。
「ハイおわり。風呂浸かるか」
「あお、なんで?」
俺の腕にしがみつき、潤んだ瞳で涼太が見上げてくる。
今すぐにでも押し倒したい気持ちを抑えて、涼太を後ろから抱きかかえるようにふたりで湯に浸かる。
「あ、青のちんこ、オレのにあたってんだけど・・・」
わざと当ててんだよ!
「当たってるだけだ。やらしー事しねーから安心しとけっつったろ」
「でも、あ・・・オレ、やらしいこと、してもらっても・・・」
なんだよ、こいつ!マジでかわいすぎんだろ!
でも、まだやらない。
「涼太、俺、体洗っただけでなんもしてねーのに、なんでそんなんなっちゃってんの?」
「あ・・・」
顔を真っ赤にして涼太が俯く。
「『タケル』もなんもしてねーんだろ?くっついてただけっつったよな?」
「・・・」
「俺も今くっついてるだけ。おまえは男にくっつかれたらこんなんなっちゃうんだ?」
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