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第85話 繋いだ手 2

「あ!青っ!寝るんじゃなかったのかよ!」 「俺のベッドに涼太がいて、ふつーに寝れるわけねーだろ」 体に跨ってTシャツを捲り上げようとする俺の手を、涼太が必死で止めにかかる。 「それに、怒ってないとは言ったけど、あいつの手を握ってた事を許すとは言ってねえ」 「あ!そう言えば、なんで病室わかったんだよ!」 「あー、それね。あさみさんにあいつの苗字聞いて、受付で普通に病室聞いただけ」 忌々しい苗字だったけどな。加藤なんて。 「青、マジでオレのストーカーかよ。ほんとコワイ。マジおまえから逃げれる気しねえ」 「逃がさねえって言ってんだろ」 あいつと繋がれていた涼太の右手を掴んで、指先を舐める。 「っ!な、どこ舐めて・・・」 涼太が咄嗟に手を引こうとする。 「逃げるんだ?俺から」 涼太の目をじっと見つめると、俺から目を逸らし、引こうとしていた手の力が弱まる。 手のひらに舌を這わせると、涼太はぎゅっと瞼を閉じて、下唇を噛み締めた。 「涼太、俺の目ちゃんと見て」 涼太がおそるおそる視線を合わせてくる。 指の隙間から視線を絡ませたまま、もう一度手のひらを手首の方から舐め上げると、涼太が顔を紅潮させて、体を震わせた。 そんな涼太の姿に、俺の中の欲情がそそられる。 「涼太、自分の指で後ろ弄って見せて」 「は?・・・むり。できるわけねーだろ」 涼太が履いているものを脱がせ、うつ伏せにして腰を高く上げさせる。 ローションを垂らすと、後ろの穴がヒクッと締まる。 股の間から涼太の手を引っ張って、後ろを自分で触るように促す。 「で、できねぇって。オレ、自分で突っ込んだ事なんかないし・・・」 「ちゃんと解さないと、俺の入んないけどいいの?」 「うう・・・。こえぇ・・・」 涼太が覚束無い手つきで指を自分の穴に入れる。 「あ、あ、こ、これ以上っ、むりっ」 中指の第1関節まで入ったところで指が止まる。 「もっと根元まで入るだろ?いい子だから頑張って」 「でき、できねぇ。も、やだっ」 涼太が涙声になって体を震わせる。 「手伝ってやるよ」 涼太の手を持って、指が奥に入るようにぐっと押し込み、中指を根元まで入れさせる。 「う・・・っ、う、あ」 「今朝まで後輩と繋いでた手で、こんな事して。ほんとやらしーな、涼太は」 「はぁ、はぁ、うる、さい、はぁ、あ」 涼太の指に、自分の指を添わせてゆっくり差し込む。 「やぁっ、やだっ、くっ、ぁ、や・・・あっ」 「ここ、涼太のスキなとこ。ホラ、自分で覚えて」 前立腺を、涼太の指の上からトントンと 叩いて教える。 「あぅ、ん、んっ、」 「ちゃんと指、自分で動かせよ」

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