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第92話 変 2
ええ~!
宮野が、涼太の後輩タケルを・・・?
てか、こいつ元々女好きじゃん!何がどうなって、そんな奴に恋すんだよ。
しかもてめえ、涼太のケツ狙ってたんじゃなかったのかよ。
「宮野、涼太はもういいんだな?」
「よくない。涼ちゃんは抱きたい。それは変わってない」
死ねよ。マジで。
「だけど、タケルくんといるとドキドキして・・・こう、ぎゅーっとなっちゃうんだよ!これって恋でしょ!?」
食い気味の宮野が俺に迫る。
「近い!キモイ!」
宮野を押し返し、座り直す。
「ハイ。買い物行ってねーから簡単で悪いけど」
涼太が、作ったツナパスタを宮野の前に置く。
「涼太、俺のは?」
「ちゃんとあるし。青の作んないわけないじゃん」
・・・やっぱいい嫁♡
「涼ちゃんありがと!いただきます!・・・・・・やっば、ちょー美味い!」
宮野がパスタを食べて、感動している。
どーだ宮野。俺の嫁のパスタ、有難く食え。
「最近帰りによく出会うと思ってたけど、そーゆー事だったんだな、のぞむ」
「イヤ、違くて。最初は涼ちゃんが他の男といるのがおもしろくなくて、邪魔してるだけだったんだけど」
俺の知らないところで、何戯れてんだよ、こいつら・・・
「キス」
「「え!?されたとか!?」」
「されそうになったとゆーか・・・」
オイオイ。タケル、涼太の事好きじゃねーのかよ。
「あー!どうしよ・・・ドキドキが止まんない!」
ドキドキとか、きっもいな、宮野。
冷ややかな俺を気にする様子もなく涼太と宮野は話を続ける。
「のぞむ、タケルに突っ込みてーの?」
何聞いてんだ、涼太。
「そーだよね、俺、どうしたいんだろう?」
知らねーよ。
「たぶんだけど、タケルも突っ込む方だと思うんだけど」
じゃあ無理じゃん。残念だったな、宮野。
「涼ちゃん、俺のケツ、入るか見てくんない?」
「宮野テメーふざけんな!涼太にきったねーもん見せようとすんじゃねぇよ!」
「そーだな・・・でも、オレよくわかんねーし、青に見てもらった方が・・・」
「なんでそーなる!嫌に決まってんだろ!」
あー、もう、バカ!バカ同士の会話こわい!
「ちょっと待ってろ!」
俺は自室から持ってきたものを宮野に放り投げる。
「ローションじゃん」
「それやるから、さっさと帰ってネットでもなんでも見て自分で開発しろ!」
俺は宮野を部屋から追い出し、ドアの鍵を閉める。
はぁ~~~。疲れた。
「あんな風に追い返したら、のぞむかわいそーじゃん」
「はあ?だいたい、なんで宮野なんか連れてくんだよ、うっとおしい」
「別にいいじゃん、明日休みだし、夜更かししほーだいなんだから」
夜更かしし放題・・・。ほう。
涼太の横に座り、頭を引き寄せてキスする。
「っ、いきなりなんだよ」
「夜更かしし放題なんだろ?」
「あ、オレ風呂入んねーと!」
立ち上がる涼太の手を引き、自分のベッドまで連れていって押し倒す。
「あ、あの、オレ風呂・・・」
「どーせドロッドロになるから。終わったら、一緒にゆーっくり入ろーな?」
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