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第98話 甘い罠 3

なんで、オレ、勃ってんだ・・・ 「ご、ごめん。なんでだろ・・・。はぁ」 疲れマラってやつ?どーしよ・・・こんな、電車の中で。 タケルが着ていたジャケットをオレの腰に巻いて、横で結ぶ。 「ちょっと変ですけど、我慢してください」 ダメだ。もう立っていられない。 崩れ落ちそうになる体をタケルの腕が支えてくれる。 「俺ん家、駅のすぐ近くなんで、そこまで我慢してください」 タケルに支えられながら、なんとかタケルの家まで辿り着き、ベッドに横になる。 なんでおさまらないんだよ。 体が熱くてどうにかなってしまいそうだ。 「涼太さん、暑いですか?上着、脱いだ方がいいです」 タケルに言われて、起き上がり、コートのボタンを外そうとしたが、手に力が入らなくて上手く外せない。 「失礼します」 タケルがボタンを外して、コートを脱がせてくれる。 「まだ暑そうですね。ニット脱がせますね」 コートの下に着ていたニットもタケルに脱がされ、ロンT一枚になる。 オレを寝かせようと、背中にまわったタケルの手が触れたところがジンとして、なんだか変な気分になってくる。 「はぁっ、たける、さ、触んないで。オレ 、なんか、おかしいからっ」 オレの様子を見て、タケルが錠剤のパッケージを確認してスマホを操作する。 「すいません、涼太さん。これ、市販の催淫剤みたいです。アルコールと一緒に服用するとヤバイみたいです。先に確認するべきでした。すみません」 え・・・?さいいんざい?ってなに・・・ 「姉貴、なんでこんなもの・・・」 やべぇ・・・。ちんこ痛てぇ・・・。 マジどうしよう・・・ 「とりあえず、一回抜いた方が良さそうですね。俺、部屋出てます」 タケルが部屋を出ていって、オレはベルトを外そうと手をかける。 ・・・が、やっぱり力が入らなくて思うように手が動かない。 「涼太さん、落ち着きましたか?」 「ごめ・・・。まだ。ベルト、外せねぇ」 タケルが部屋に入ってくる。 うう。ベルトも外せねーとか。どうなってんだよ、オレの体! 「俺がします。直接だと嫌だと思うんで、服の上からします」 ベッドに腰掛けたオレの膝を割って、タケルが座る。 タケルの手が、服の上からそっとオレのモノに触れる。 「っ!」 「すみません、気持ち悪いですか?」 気持ち悪・・・くない。むしろ・・・ 「も・・・」 タケルの触れ方が優しすぎてもどかしくて、思わず、もっと、と言ってしまいそうになる。 青ならもっと強く触ってくれるのに・・・。 「・・・あお」 無意識に青の名前を呼んでしまい、タケルの手が止まる。 「やめますか?」 「違くてっ。もっと触って欲しくて、青ならきっともっと、って・・・」 あ!オレ何ゆってんの! 青に対してもタケルに対しても、酷いだろ・・・ 「もっと強く触ってもいいですか?」 ダメだって言わねぇと。もういらないって・・・ 「さ、触ってほしい・・・」

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