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第113話 脱DT? 2

「青、あさみさんから何受け取った?」 ウチに帰ったオレは、ただいまも言わず青に聞く。 「その前にただいまのキスだろ」 「そんなもんより、あの中身のほーが気になんだよ。不穏な気配感じてんだよ、オレは」 「そんなに気になる?」 向かい合った青の手がオレの腰に回って、グッと引き寄せられる。 「涼太、先フロ入ってきたら?外寒かっただろ?体冷えてっし」 なんだ・・・?いつもなら、休みの前の夜は、風呂なんか後回しにさせるクセに。 ますます怪しいな。 「中身、何だよ?」 「風呂あがったら教えてやるよ。とりあえず入ってこい」 ちゅ、と軽いキスをして青が自分の部屋に入って行く。 ・・・怪しい。とりあえず風呂に入ってくるしかなさそーだな。 「涼太、こっち来て」 風呂から上がると、自分の部屋から顔を出した青が手招きする。 青に言われるまま、部屋に入ってベッドに座らされる。 「とりあえず、ヤるぞ」 「は?中身教えてくれるんじゃねーのかよ!」 「教えるよ、そう慌てんなって」 なんだかんだ青に丸め込まれて、結局グズグズになってしまうオレ・・・。 「涼太、挿入てみたい?」 いれるって・・・青に?イヤ無理だろ! 「遠慮しとくわ。オレ青のケツとかムリ」 「なんで俺が掘られなきゃなんねーんだよ!違ぇよ!コレ!」 青がオレの目の前に、筒状の物をずいっと差し出す。 「なにコレ?」 「おまえ、しょっちゅうエロ本見てるクセに知らねえのかよ!」 「だって、女の裸しか見てねぇし」 「オナホだよ!マジで脳ミソ中学生だな、おまえ。あさみさんからの差し入れだよ、新品だから安心しろ」 「おなほ?」 「ったく。こーやって使うんだよ」 青は筒の中にローションを垂らして、オレのモノにズボッと被せる。 「うっ!」 あ・・・何コレ・・・なんか・・・気持ちいいかも・・・ 「持っててやるから腰振れよ」 座った青に向き合って膝立ちになり、青の肩に手を置いて、腰を前後に振ってみる。 「ふっ・・・っ・・・っ」 「涼太、えっろ」 やば・・・女の中ってこんな感じなのかな・・・ 気持ちいい。 ・・・気持ちいい、けど、なんだろ。 なんか、足りない・・・ 「イケそ?」 ・・・イケそう、にない。 「あお・・・っ」 青に、触ってほしい。 「なに?もの足りない?」 オレは言うのが恥ずかしくて、頷いて青の頭をぎゅっと抱える。 青の指が後ろに入ってきて、全身に鳥肌が立つ。 「あ・・・あお・・・」 「ん、もうちょい待って。ちゃんと解してからな」 早く欲しいのに・・・ 「もーいいかな、腰落としていいよ」 言われた通りに腰を落とすと、待ち構えていた青の熱くて大きいそれがオレのなかにゆっくり奥まで入ってきて、苦しくて痛くて、でもそれだけじゃない感覚に体が震える。 「涼太、女抱かせらんねえけど、コレで我慢して?」 我慢・・・つーか、オレ、コレだけじゃきっと無理だ。 「女、より・・・青のが、いい」 「はっ、涼太、いい子だな。死ぬほど気持ちよくしてやるよ」 青に組み敷かれて、何度も奥を突かれて痛みと快感で体も頭もぐちゃぐちゃになってしまう。 ダメだ、オレ、完全に堕ちちゃってる。 きっともう、女を抱きたいなんて思わない、気がする。

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