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第152話 ご乱心 2

服の上から胸を弄られて、青の指が時々先の方を掠める度に、軽い電流を流されているような感覚が走る。 トップスを捲り上げられて、露わになった二つの先端を舌と指先で転がされて、息が上がってくる。 「痛っ」 ぎゅっと青の歯と指先で挟まれて、痛みで体が震える。 「ほんとはもっとここ、虐めたいんだけど。涼太のカワイイ乳首がでっかくなったら嫌だしな」 かかかかかわいい乳首だと!?乳首にかわいいもクソもねーだろ! 「寝転がったらウィッグ取れるな・・・。後ろ向いて」 青に言われるままに四つん這いになる。 ああ・・・24にもなってなんつー姿晒してんだオレは・・・。 冷静になると、何やってんだ感で体の疼きがおさまってきた。 「何萎えてんだよ。虐め足りない?」 ジェルが塗られた青の指が、無遠慮に後ろに入ってきて背中にゾワッと鳥肌が立つ。 「う・・・ぁ、あ・・・」 丁寧に中を解されて、萎えていたはずの前がまた熱を帯びてきて、膝が震えてベッドに体を伏せてしまいたくなる。 「せっかくだし、やっぱ顔見てえな」 少し考え込んだ後に青が立ち上がり、ベッドの横にある一人がけのソファに座って、来い、と言った。 座った青に向かい合って立つと、体をくるっと反転させられて膝の上に座らされる。 尻に、青の大きさを感じて、早く入れて欲しくて下半身にきゅっと力が入ってしまう。 「あの・・・青もう・・・」 「涼太、見て、前」 え?前? 顔を上げて正面を見る。 目の前には、ライトブラウンのウェーブがかかった髪の、下半身丸出しの女・・・ じゃなくて、これオレだし! しかも下半身丸出してない。パンスト履いてるし! クローゼットの姿見の中の自分の姿に、気分が悪くなる。 「コラ!ちょちょちょ!やめろ!」 青が後ろから両膝裏に腕を通して、オレの股を左右に拡げる。 「これなら涼太の顔も見えるし、うっすい布で窮屈そうなちんこも見えるわ」 「ば、バカ!マジでバカすぎる!こんな事の為に脳ミソ使ってんな!」 「うるせえな。お前は喘ぐ声だけ出してろ」 そのまま体を抱えあげられて、下ろされると同時に青が中に入ってくる。 「は、はぁ、あ・・・あ」 「そんな、絞めたらっ奥まで入んねえだろ」 そんなこと言われたって・・・目の前の自分が見ていられなくて、恥ずかしさと情けなさで勝手に体に力が・・・ ズンと腹の底に鈍い痛みに似た快感が押し寄せて、青が深くまで入ったのだとわかる。 「鏡見ろよ。挿入れただけでこの濡れ方。マジ男か女かわかんねーじゃん」 「あ・・・や、オレ、は・・・」 男だ、と言いたいのに、鏡の中のいつもと違う自分が泣きそうな顔で前を濡らしていて、どう見ても男の顔じゃない。 心底情けないと思ったが、青から与えられる痛みと快感で、声が抑えられなくなる。 「んっ、ん、ふぁ、あっ、も、・・・イき・・・っ!」 イキそう、といい終える前に達してしまった。 それでも下から突き上げる青の動きが止むことはなくて、吐き出した後も青が動く度に、先端は精液でまみれた薄い布に擦られて気がおかしくなりそうな快感が続く。 「あ、あんん・・・も、死に、そう、やだ・・・」 激しい尿意に襲われて、気付いた時にはソファも床も濡れていた。 「すっげ、涼太・・・もしかしてイキっぱなし?止まんねぇじゃん」 もう青に何を言われても、目の前の自分の乱れた姿を見ても、恥ずかしさよりも気持ちよさが上回ってしまっていた。

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