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第174話 ひとつ屋根の下で 3
自分とは違う青の精悍な体つきに、恥ずかしさを堪えながら何とか上半身を洗う。
どどどどうしよう・・・。次、下半身だよな・・・。
手を伸ばすのに躊躇してしまう。
「・・・とりあえず足、先に洗って?」
「お、おう」
ほっ。
とは思ってみるものの、膝まづいて太腿を洗っていると、嫌でも目の前に青の反り立つ存在が・・・。
改めて見ると、・・・デカい。筋とか、なんかやらしー・・・。
これがいつもオレの中に・・・奥まで・・・。
イヤイヤイヤイヤ!考えない!今は!
変な気持ちになるのをぐっと抑え、残す所はケツとチンコだけ。
「先、後ろ洗ってもらおっかな」
おもむろにオレに背を向けて、バスタブの縁に手をつき、尻を突き出してくる青。
「げ!やめろよ、その体勢!きもい!」
「なんで?いつも涼太、こんなもんじゃないくらいケツぐいぐい突き出してくるけど?」
「ぐい!?やめろよ!そゆこと言うの!」
まじか・・・。オレ、なんつー痴態を・・・。恥ずかしいなんてもんじゃねーな。もう死にたいレベルじゃん、これ。
「早く洗え」
「あ、洗えばいいんだろ!くっそ・・・」
「ちょ、痛い痛い!暴力反対!」
力任せにゴシゴシ洗うと、青が顔を顰めて痛がる。
「もういいって!・・・じゃあ次、前な」
青が振り返って、今度は腰を前に突き出してくる。
「う・・・」
なんか、そんな雰囲気じゃない時に触るの、勇気がいるな。
「ほら」
両膝を床について動けないでいるオレの頬に、青は立ち上がったままのそれを、ぺち、とあててくる。
「なんなら、口でキレイにしてくれてもいいけど?」
「は、はあ!?」
「俺に触りたいんだろ?それともココは触りたくねーの?」
頬を青のもので、何度もペちペちと軽く叩かれる。
くっそ・・・、すぐにこんな気持ちになりたくないのに・・・。
青に触りたいって気持ちは嘘じゃない。
でもそれ以上に、青に触られたい。いろんな所に触って、気持ちよくして欲しい。
だけど・・・
「今日は、オレが気持ちよくしてやる」
「え・・・」
やっぱり青にも気持ちよくなって欲しい。
オレが、青の事をちゃんと好きだってわかって欲しい。
青の先端に舌を押し当てる。ゆっくり咥えこんで咥内で舌を這わせるけれど、オレの狭い口の中で青がいっぱいになって、思うように舌が動かせない。
「涼太のくち、相変わらずちっせえな」
うるせえ。
言えない代わりに、青を睨みあげた。
「ふ・・・。なにそれ、すっげぇクる」
鋭いような優しいような目付きで青に見下ろされ、思わず目を逸らす。
「ダメ。目逸らすな。俺を見て、やれよ」
青の手がオレの前髪を上げるように掴んで、もう片方の手が頬に添えられる。
乱暴な中にも甘さがあって、青にそんな風にされると、オレは逆らえなくなる。
青の目を見ながら、精一杯、唇と咥内にあるもの全てを使って攻める。自分がこういう事が下手だってわかってるけど、できるだけ気持ちよくなって欲しくて。
激しくするにつれて、口の中に泡が入ってきて苦くて顔が歪んでしまう。
「もういい。涼太」
口からズルッと引き抜かれ、顔にシャワーが掛けられた。
「う~。泡にっげぇ・・・」
「最後の最後で色気ねえな、お前は」
シャワーで自分の体の泡を流し、青は湯船に入る。
「・・・まだ最後じゃねぇし。青イってないし・・・」
「いいよ。別に」
「やだ!やる!青に、き、気持ちよくなっ・・・てほしい、から」
言わせんな!恥ずかしいんだから!
湯船の中に入り、青と向かい合わせで座る。
青の股間に手を伸ばすと、それを制するように手首を掴まれた。
「俺も、涼太の事気持ちよくしたいんだけど」
「お、オレは、今日はいい!」
またグズグズんなって明日の仕事がつらくなる!
「涼太がいらねぇなら、俺もいらない」
「なんでだよ!オレがしてぇっつってんだからおとなしくされてろよ!」
「色気もクソもないくせに、煽んのだけは上手いよな。涼太」
掴まれた手首を引っ張られて、体が青の胸に受け止められる。
「俺が涼太をとろっとろにしてえんだよ。お前こそ大人しくされてろよ。佐々木には見せない顔、俺に見せて?」
・・・なんでここで、雄大さんが出てくるんだよ。
そんな言い方されると、拒否れなくなる。
毎日一緒にいて、何回からだを重ねて睦言を言い合っても、青の不安が消えないのは何故なんだろう。
オレの体が壊れてしまえば、青のもんだって信じてもらえる?
青に信じてもらいたい。
おまえと同じくらいオレも好きだってこと。
たとえ他の誰に何をされたとしても・・・。
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