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第5話
透の細くて長い指が絡みついてきた。ドクンドクンと脈打つ火芯をすっぽりと包み込み、じわじわと動かし始める。
「あ、やめて、くれ、ほんとまずい」
「いいから黙ってて。口でしてあげる」
透は手を動かしながらその場にしゃがみ込むと、制止する暇も与えずに、その先端をいきなり口に咥えた。
「っっ」
ビリビリっと電流が走ったような衝撃だった。
自分のソコを、他人に舐められたのは初めてだ。
大学の時に付き合った元カレとは、キスと身体の触り合いぐらいしかしたことがない。だからもちろん、28のこの歳まで優大は童貞だったのだ。
頭がぼーっとする。自分の下腹から次々と沸き起こる甘い痺れに、優大は夢中になっていた。
こんな気持ちよさは知らない。
透は慣れた手つきで根元から竿をゆっくりと擦り上げ、同時に舌をねっとりと絡めてしゃぶっている。
その頭に手を置いて、優大は陶然となりながら無意識に腰を揺らしていた。
雄の本能が急速に呼び覚まされて、突っ込んで腰を振りたくて仕方がない。狂おしいほどの情動を、しかし僅かに残された理性が、必死にセーブしようとしている。
不意に、透が唐突に口からソレを吐き出した。 ハッとして目を開け見下ろすと、透は苦笑しながら
「で?このまま口でして出しちゃうの?それともこっちでするの?」
そう言って、自分の尻をきゅっと持ち上げてみせる。
……尻で……って……。
それは、セックスをするかと聞いているのか?
口でするだけじゃなくて、抱かせてくれるという意味なのか?
「……いいのか?……抱いても」
恐る恐る、震えそうな声で尋ねると、透はきゅっと首を竦めてみせ
「そのつもりで僕を連れてきたんでしょ?別にいいけど、興奮していきなり突っ込まれるの怖いからさ、そろそろ出てベッドで待っててくれない?」
なんと言っていいか分からずにぼーっとしていると、透はドアの方へとこちらの身体を押して
「慣らしてるとこ見られんの、好きじゃないんだ。早く行ってよ」
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