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第10話

透に連れて行かれたホテルは、先週よりかなりランクが上で、そのツインルームも広々として綺麗だった。 先にシャワーを浴びていたら透が全裸でやってきて、いきなり濃厚なキスが始まる。 先週と同じだ。 また透に会えるんじゃないか…と期待はしていたが、この展開は予想外だ。 「ま、待ってくれ、……んむぅっ」 噛み付くように口付けられて、深く舌を絡め取られる。同時に透の細い指がペニスにも絡みついた。巧みな舌遣いと指での愛撫に、全身があっという間に熱を帯びていく。 絡み合うようにしながらバスルームを出て、まだ濡れた身体でベッドにもつれ込んだ。 透は、浴室でこちらの身体をまさぐりながら、自分の後ろもほぐしていた。 小さな尻を突き出し、自分の指にローションを垂らしてぐちゅぐちゅと窄まりをほぐす姿は、強烈に刺激的だった。 興奮しすぎて抑えがきかない。 今回は、自分の理性の声が遠い。 透の身体を想像して、昨夜もアパートの自室で自慰をしたのだ。 その本人が目の前にいる。 自分を抱けと誘ってくる。 我慢出来るはずなんかない。 「んんんっふ、んぁっぁ、はぁ」 唇を貪りながら、優大は手で彼の肌を撫で回した。 想像していたより、透の肌は滑らかで指にしっとりと吸い付く。手探りで胸に触れると、平らな胸に小さな尖りを見つけた。 バスルームで何度も見つめたその胸の尖りは、自分と同じ男のものとは思えぬほど、柔らかそうな桜色だった。指先でソレを摘み上げて擦る。 塞がれた口から、透の甘い喘ぎが漏れる。 視覚も聴覚も煽られて、自分のソコが痛いくらい勃起していた。 口づけをほどき、仰け反る白いうなじにむしゃぶりつく。うなじから鎖骨、そして誘惑するようにほんのり染ったピンクの乳首へ。指で摘んで引き出したそこを、舌でつついて唇に含んだ。透はピクピクと震えて掠れた声で鳴く。 学生の頃に友だちに無理やり観させられたエロビデオで、あんあん甲高く鳴く女の声には萎えるだけだったが、透の少し低めの声が掠れて尾を引くその声には、ゾクゾクして劣情を煽られる。 「あっは、ぁ、はぁ……っそろ、そろ、突っ込めば?もう、ここ、爆発しそう、だけど?」 喘ぎながら、透が指で握ったペニスをくにくにと刺激する。優大は慌てて腰を引き、胸から顔をあげた。 挿れてみたいのはやまやまだが、どうすればいいのか、分からない。

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