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第11話

「男抱くの、初めて?ほぐしてあるからローション足せばいつでも入れられる」 透は雄大の身体を押しのけて身を起こすと 「ローションはそこのテーブル。たっぷり使ってね。痛いのは嫌いだから。あと、ゴムもつけてよ」 言いながら指し示し、ベッドに四つん這いになった。 白い小さな尻が、目の前に差し出されている。優大はゴクリと唾を飲み込むと、テーブルに手を伸ばし、ローションとゴムを掴んだ。 さっきから、おそらく歳下の透に、リードされてばかりなのが情けない。かといって、抱くのを躊躇出来るほど余裕もないし、冷静にもなれない。勃ちあがったソコは、完全に戦闘態勢で侵入すべき穴を求めている。 優大は震える指先でボトルの蓋を開けた。中身を手に出そうとして、先にゴムをつけなければと手を伸ばす。どうにか装着すると、ローションを掌に垂らし、自分の股間にもたっぷり垂らした。 透は、これみよがしに尻を高く持ち上げた。小さな窄まりは剥き出しになって、赤く捲れた粘膜は濡れて誘うようにひくついていた。 優大は荒くなった息をふーふーと整え、後ろからのしかかる。探りながら窄まりにガチガチの昂りの先を押し当てた。促すように尻が揺れ、ソコに昂りが口づける。 優大は荒い息を吐き出すと、ぐぐっと力を入れて押し当て、体重をかけながら突き入れていった。 「すごかった……あんたのナニ。デカいし硬いし長いしさ、死ぬかと思った」 透の声が、直接耳に吹き込まれる。優大は呆然としながら、さっきの行為を思い起こしていた。 すごかった、本当に。 初めてだった、あんな気持ちのいい体験は。 透の中でイった瞬間、頭の中が真っ白になって痺れた。オナニーでイくのとは全然違う。射精が信じられないくらい長く断続的に続いて、脳みそが蕩けてしまいそうだった。余韻まで強烈で、まだ半分夢の中にいるみたいだ。 「僕が相手するのってたいてい50過ぎたおっさんばっかりでさ。あんたみたいな若い男に抱かれたのって、久しぶり」 「君は……」 「ん?」 「君は、どうだったの?気持ち……よかった?」 透はうつ伏せで頬杖をつきながら、ふふふっと笑った。 「うん。一緒にイったでしょ?後ろ掘られながら射精って、あんまりしないんだ。身体の相性、いいのかもね」 相性なんて、そもそも比べる対象がないから分からない。でもたしかに、透もすごく気持ちよさそうに声をあげていた。色っぽい表情にも低い喘ぎ声にも、最中ずっと煽られていた。 透はもう、うとうとしている。でも優大はまだ眠れそうにない。興奮がおさまらない。身体は重怠く疲れているが、神経が高ぶったままだった。 ……明日も仕事だ。もう寝ないと。 優大は透の隣に横になり、目を瞑った。

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