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第3話

神田 梓季(かんだ あずき) 伊吹 絢瀬(いぶき あやせ) 梓季 side 絢「なぁ、いつまでこれやんだよ」 梓「まだですよ。折角の貴重な絢瀬さんの休日なんだから、ちゃんとリラックスしないと」 毎月第一土曜日はA Little Restの休店日。 つまり、ほぼ毎日シフトが入ってるか、少女漫画の納期に追われてるかの絢瀬さんにとって数少ないオフの日だ。 癒されてほしいっていうのもあるけど、本当は久しぶりの絢瀬さんの感触を楽しみたい。 最近じゃ夜か朝の短い時間しか一緒に居れなかったから。 絢「んなこと言ったってなぁ〜……別に俺はお前と居れば十分リラックス出来てるし、そもそもマッサージしてもらうような歳でもないんだよ」 は? 何それ超絶可愛い。襲うぞ。 梓「あはは、何ですかそれ。あんまり可愛いこと言ってると襲っちゃうぞ〜……なんて」 いやいやいや、折角久々に二人きりなんだ。 たまには盛らず甘々に一日を終えるのもありだろう。 絢「いいよ」 …………は? 梓「はい!?」 絢「だから……襲われてもいいって言ってんだよ。一発で理解しろ鈍感が」 ちょっと誘っただけでビンタを食らわすようなあの絢瀬さんが。 キスをしようものなら火が出るほど唇を拭う絢瀬さんが。 いま、『襲ってもいい』って言った? なんだそれ……っ夢かこれは?! 梓「いや、でもまだ始めたばっかですし……こういうのは焦らなくていいんですよ、俺らのペースで」 そうだ。俺たちはまだそういう行為をし始めてから一ヶ月経つか経たないか程度。 盛って勢いで押し倒して傷つける、なんてあってはならない。 絢「……っいいから、ヤるぞって言ってんだよ。 ちょっとくらい傷ついたって良いから。早く欲しいんだよ………くそが」 かっ、可愛い…………

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