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第4話

絢「……はっ、………あぁっ、ん」 指で絢瀬さんのイイところを探っていると少しくぐもった苦しそうな声を出した。 やっぱり初めてで挿入は無理かな……? 梓「絢瀬さん……っ、苦しいですか?」 絢「だいじょ……ぃあっ」 全然大丈夫じゃないし。 俺を見上げる綺麗な瞳の色がうっすら涙で滲んでいる。 可哀想だけどこれ以上やったらもっと痛いだろうし、今日は前で我慢してほしい。 梓「……絢瀬さん、やっぱり今日は入れるのやめましょう」 絢「やっ、やだ……やる!平気だから……んっ、ぅ」 梓「こんなに辛そうなのに?」 絢「平気だっ……てばぁ……」 だから平気じゃないんだって。 絢瀬さんってこんなにエッチ好きだったっけ。 梓「じゃあなんで泣いてるんですか」 絢「………泣いてない」 梓「泣いてます……絢瀬さん。俺は絢瀬さんとしたくなくて言ってるんじゃないんです」 そうあやす様に濡れたまぶたの縁をゆっくり撫でる。 あーぁ。『サタン』がこんな顔しちゃって。 誰も知らないんだろうなぁ、この顔。 やばい、ゾクゾクする。 梓「むしろぶち犯してガンガンに責め上げたいし、出なくなるまでイかせてあげたい」 絢「なっ、……お前なら本気でやりそう…」 梓「だけど、痛い思いは絶対にさせたくない。分かってくれましたか?」 絢「……ほんとはね、」 涙を拭っていた左手の裾を掴んで、小さい声で何かを呟き始めた。 梓「……絢瀬さん?」 絢「ほんとは俺……何回か自分で入れてたんだよ」 梓「………はい?!」 絢「だってお前としてぇんだもん……だから、ちょっとは柔らかくなってる……と思う」 真っ赤になった顔、拭ったはずが新たに羞恥で込み上げる涙、フルフルと震える裾を掴む手、上目遣い。 全部で俺を誘ってくる。 …………あざと。 梓「………はぁ。痛かったら絶対言ってくださいね?」 今このタイミングで断れば絢瀬さんはさっきの比じゃないほど恥ずかしいだろう。 あー………もうちょっと焦らせばよかった。 なんて。こんなに泣いてるのにもっと泣いてるとこ見たいなんてつくづく自分がサドだなって思う。 絢「うん」 パッと笑顔になる絢瀬さんを見て、このままあのバイトになんか行かせたくない……なんて危ないことを考えてしまう。 サドな上にメンヘラとか……俺相当やばい奴じゃん。 可哀想な絢瀬さん。 でももう逃がさないよ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 次R18です! (※短編とは)

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