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りつのよる(2)

「ごめん、ちょっとだけコンビニ行ってくるけど。待てる?」 少し考えて、りつは頷いた。 「すぐそこだから5分で帰ってくる。」 玄関まで後を追いかけてきたりつはどんな表情をしていたんだろう。 「インターホン鳴っても出なくていいからね。」 もう一度、静かに頷いたりつ。 まだまだ不安定なあの子を、あの時一瞬でも1人にしてしまった。 どれだけ恐ろしかったか。 どれだけ心細かったか。 ごめんね、りつ。 あの日、りつの傷を増やしてしまったのは他の誰でもない。俺だった。

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