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五年も待つな_05

「っんン……ッま、いつき、まっ、て……ッ」  まだキスしかしていないのに期待するようにぷっくり腫れ上がる乳首をきゅっと人差し指と中指の指先で挟むと、一志さんの腰がゆさゆさ淫らに揺れる。  待って、じゃなくてもっとして、にしか思えない。やらしいのに、はしたないのに、どうしたって下品にならない一志さんは最高にえっちだ。  一志さんの熱い舌を絡めとりちゅくちゅくと夢中で吸いつきながら、性急な手つきでシャツを床に落とす。剥き出しになった一志さんの乳首は果実のように赤く色づいて、まるで僕に食べてほしいと勃ち上がっている。 「ごめんもう待てないや、一志さんだって待てないって言ったでしょ」 「ッん、ンぅ……ん、は、ぁ……ッそこ、やっ、ぁ……ッ!」  唾液で濡れた一志さんの唇を舐めとってから、熟れた乳首に何度もキスをして、反対側は親指と人差し指で感触を楽しむようにぐにぐに摘む。一志さんは快感を敏感に拾い上げ、どんどん声が甘くなり、僕の膝の上でびくびくと体を震わせている。  あー、やばい、可愛い、好き、一志さんたまんない、抱きたい、いますぐ抱きたい、一分一秒長く中に入っていたい。  どうしよう、思考まで完全に獣になっている。匂い立つほどの一志さんの色気を前にして、人間に戻れる気がしない。 「ぁっああ……ッい、つきっ、……っベッド、が、……ッいい……っ」  一志さんに頭を掻き抱かれたかと思ったら、可愛すぎるおねだりを口にされ、プツンと頭の中で理性が切れる音が聞こえる。  一志さんをお姫様抱っこすると、寝室に移動する時間も惜しくてやわらかい唇を貪り尽くし、一志さんの体をベッドに押し倒した。「……っ優しくしたいのに、優しくできそうにない、ごめん」一志さんの目尻に溜まった涙に何度もキスを落とすと、一志さんはふっと小さく笑って僕の首に腕を回す。 「……セックスって、こんなにきもちいいんだってこと、俺に教えてくれるんだろ、優しくしなくたっていい、そのかわり、たくさんきもちよくしてくれ」  一志さんはちゅっと触れるだけのキスをして、快感を滲ませながら優しく微笑む。天使なんだか、魔性なんだか、わからない。とにかく一志さんがえっちすぎて、どくどくと自身が脈打つのを感じる。  ああ、もう、一志さんが僕の雄スイッチ押したんだからね!  自分のネクタイを一気に解いて、シャツを乱暴に脱ぎ捨ててから、一志さんのスラックスと下着ごと剥ぎ取る。さっきまでは大人の余裕が残っていたかもしれない一志さんも、あまりに性急な僕の手つきに恥じらいを隠せないのか、両足をぴったりと閉じて大事な部分を僕に見せまいとしている。かぁわいい、そんなことされたら、思いきり割り開きたくなっちゃうじゃん。 「一志さんが僕を煽ったんだからね、覚悟してよ。僕が一志さんを女の子にしてあげる。気持ちよくて死んじゃうって思っても、やめてあげないから」  すべすべやわらかくて気持ちいい一志さんの太腿をゆるく撫でてから思いきり両足を割り開いて、閉じさせるものかと自らの体を割り込ませる。  女性の裸を見たってなにも思わない僕が、勃起させている一志さんのモノを見て死ぬほど興奮している。僕と同じモノがついているのに、一志さんのモノだと可愛くて、えっちに見えるのはなんでだろう。答えはきっといたってシンプル、一志さんだからなんだって可愛い。 「僕がどれだけ一志さんを愛してるか、一志さんの心に、体に教えてあげるね――抜かずに五発ですむといいんだけど」  たぶん、ぜったい、無理だなぁ。  にっこり微笑むと、一志さんは視線をさんざん泳がせてから「……ふたりで、きもちよくなろうな」そう言って照れくさそうに僕の頬を撫でてくる。  あー、いまのは、むり、反則、可愛い!  一志さんの唇にキスをすると、ゆるゆると遠慮がちに唇を開く。これからもっと恥ずかしいことをするのに、いまだに恥じらいを持っている一志さんって最高に可愛い。 「んむ、ぅ……ッ……ふ、ぅ、ンん」  わずかに開かれた口内に中指を差し込むと、一志さんのとろけるほど熱い舌裏を撫で回す。一志さんは悩ましげに眉尻を下げながらも、僕の中指を舐めてくれる。あー、可愛い、恥ずかしいのに、積極的になろうとしてくれるとか、たまらない。それでもやっぱり恥ずかしくてどこか遠慮がちに、僕をチラリと見ながら舐めてくれるとかさぁ、えっちすぎる。  一志さんの口内から中指を引き抜いて、一志さんの尻たぶを左右に割り開くと、羞恥か期待からか、一志さんの後孔はヒクついていた。 「一志さんのココ、僕のこと誘ってるみたい」 「ち、が……ッん、んっン……ん、ぁッ」  しっとり濡れた中指で、まずは縁をくるくるとなぞる。ヒクヒクと僕を誘うから、今度はぐにぐにとしつこく後孔を押す。侵入を拒むように押し返してくるそこを、丁寧に押しては撫でるを繰り返していると、つぷと音を立てて中指は中へと飲み込まれていった。えっちすぎでしょ、一志さんの中。  ああ、でも、キッツイ。これじゃあ一志さん、気持ちよくなれないや。そんなの駄目だ、一志さんが気持ちよくないと意味がない。  よし、気持ちいいところと一緒に刺激しよう。そうしたらきっと一志さんはぐちゃぐちゃに気持ちよくなるはずだと、敏感な乳首に舌を這わせて、ちゅくちゅく吸いつきながら、内壁を中指で何度も擦るうちに次第にやわらかく解れていく。それどころか、もっとしてとばかりに、僕の指に吸いついてくる。 「ほら見て、僕の指にキスしてるよ」 「し、てな……ぁっあん、んっ、……っ!」  ふるふると真っ赤な顔で首を振る一志さんが可愛くて、もっといじめたくなる。  勃起しっぱなしの乳首に甘く歯を立てて引っ張り上げながら、人差し指も一志さんの中へと埋め、入り口の浅いところを二本の指でゆっくり、擦り上げた。そうするときゅうっと僕の指を締めつけてくる。やっぱり、キスしてるじゃん。  もう、三本目もいけるかもしれない。唾液でたっぷり濡らした薬指を、後孔に充てがうとずぷずぷ音を立てて飲み込まれる。本当にここ初めてなの? そう思いたくなるほど、一志さんの中はいやらしい。

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