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五年も待つな_06

「ねぇ、ここ触られるの初めて? もしかして、今日のために自分で弄ったりした?」 「……ッそ、れは……っく、ふぅ……っ」  僕から視線を逸らして、一志さんは耳まで真っ赤な顔を隠す。もしかして、もしかするな、これは。今日のために、一志さんが自分で指を挿れてたとしか思えない。最高にえっちだと思うと同時に、この中に入るのは僕が初めてがよかったと、一志さんの指にさえ嫉妬する。でも、僕が入りやすいように、僕を思いながら、一人で指を入れていたと思うと、どう転んだって可愛い。 「あー、もう、さいっこーにかわいい、一志さん、かわいい、どんなふうにしてたの、こうやって奥まで突っ込んだ? それともバラバラにして拡げたりした? 一人で今みたいに喘いで、僕にされるとこ想像したの?」 「……っし、ちゃ、だめ、か……っぁあっ……ッ」 「駄目じゃない、僕の指を想像しながら一人でしちゃう一志さんえっちすぎ」 「んんぅ……ッで、も、やっぱ、……っい、つきの、ゆびぃ、が……きもち、い……ッ!」  かっわいい、かわいい、かわいい。僕の指のが気持ちいいと泣いて喘ぐ一志さん、可愛すぎ。  三本の指をぴたりとくっつけ奥まで突き入れたり、押し拡げるために三本の指を開くと、どんどん一志さんの中が蕩けてくる。ビクビク体を、腰を淫らに揺らして、今日一度も触れていないのに一志さんのモノはすっかりぐちゃぐちゃに濡れていた。うわっ、えっちすぎると思わずごくりと唾を飲む。どこもかしこも色っぽくて目に毒すぎて、挿れた瞬間、出ちゃいそうで困る。 「ひ、っぁあっ……い、つきぃ……っも、いい、から……ッ……!」 「なぁに一志さん、どうしてほしいの?」  ぬちぬち、三本の指を突き動かすたびにぐねぐねと中がうねり、一志さんはゆさゆさ腰を揺らす。  あー、やらしい、もう一刻も早く挿れたいのに、一志さんの口から言わせたい。だから、口元ににっこり笑みを張り付け、今にも快感に溺れてしまいそうな一志さんを見つめる。 「……っい、つきが、ほしい……っ」  快感に濡れた瞳を向けられて、甘くとろける声で言われたら、あってないような理性が今度こそ完全に切れてもしょうがない。あと五秒遅かったらたぶん僕のほうが堪えられなかったと言うのは内緒にしておこう。 「僕のほうがずっと前から一志さんのことがほしかったよ、だから、朝まで堪能させてね」  一志さんの中から三本の指を一気に引く抜くと、そこは僕の昂りを待ちわびるようにはくはくと物欲しげにヒクついた。えっちだなぁと笑い、そこに亀頭を押し充てる。入り口の浅いところをねちねち刺激する余裕はとっくになく、一志さんの細い腰を掴みながら、自らの腰をぐっと押し進めた。  ずぷずぷ、ゆっくり飲み込まれていく昂りに、一志さんは「ふ、っ、ぅう、……ん、ぅ――ッ」苦しげな吐息を漏らして、挿入の痛みを堪えるようにシーツを強く掴む。その手をそっと覆うと、苦しそうにしながらもどこか安心したように微笑む一志さんを見て、ずくんと昂りが疼いて熱を増した。 「……ッぁあ、ん!」  熱くて、狭くて、食いちぎられそう、だけど、もう待てそうにない。一志さんの中に、ぜんぶ入りたい。その一心で一気に奥まで昂りを埋め込むと、一志さんはひときわ高い声を上げて仰け反った。可愛すぎて、イくかと思った。危ない。  ポタリ、顎から汗が伝い、一志さんの剥き出しの肌に落ちる。それだけの刺激でビクビクと一志さんは体を震わせる。すっかり全身性感帯だ。  根元までしっかり咥え込んでいる一志さんは「はーー、は、ぁーーっ」と薄い胸を上下にさせ、潤んだ瞳で僕を見つめてくる。かわいい、好き、汗ばんで頬にはりつく一志さんの髪を撫で梳きながら、ちゅっちゅっと触れるだけの口づけを落とす。 「ねぇ、一志さんわかる? 僕のぜんぶ、一志さんの中に、入ったよ」 「ん、わかる、……っおれのほしかった、のが、ぜんぶ、はいって、る」 「あー、一志さん、動きたい、だめって言われても、も、むりだ、動く、よ……!」 「ぁ、ま、っ……ぅ、ぁあっ……ん、くっ……ッ」  もう、待てない。好き、大好き、一志さんが好き。  馬鹿の一つ覚えのように愛の言葉を囁きながら、抽挿を繰り返す。敏感に快感を拾う一志さんの内壁が、ねっとりと僕の昂りに絡む。すごい締めつけだと荒い吐息を漏らしながら、ずぷずぷと腰を激しく打ちつけた。 「ひ、っぁあっ……ッそこっ……や、ぁあ……っ!」  ぱちゅっ、ぱちゅっ。一志さんの腰を強く掴んで、最奥まで貫くと一志さんのイイところに掠めたのか、一志さんは僕の腕をゆるく掴んでくる。  もっと、一志さんに気持ちよくなってほしい。イイところをたくさん突いて、とろとろになってほしい。ゆさゆさ、一志さんのイイところを探るように浅く抽挿を繰り返すとぷっくりした痼りに掠める。その瞬間、一志さんはぎゅっと強く僕の腕にしがみついてきた。  見つけた、一志さんのイイところ。  今の僕はなかなか悪い顔をしているだろうなぁ。ごりごり、内壁のぷっくり膨らんだ痼りを潰すように擦り上げるたび、一志さんは体を震わせて、脈打つモノをぷるぷる上下させ、その唇からはひっきりなしに甘い喘ぎ声が上がる。あー、一志さんほんとえっち、かわいい、めっっちゃ、股間にクる、自分のモノが一志さんの中でずくずく疼いて大きくなるのがわかった。 「っふ、く、……っい、つきの、おっき、く、っ」 「一志さんの可愛さが、限界突破してるから、おっきくなっちゃった、よね」 「ばっ、ぁ……っかわいく、な、……ッさきっぽも、やぁっあ、あっ……!」  やばい、気持ちよすぎてもうイきそう、でも、その前に一志さんをどうにかイかせたい。  薄いお腹にくっつくほどそそり立つ一志さんのモノを掌で包み込んで、とめどなく欲をこぼす鈴口を見つめると、ずくんとまた腫れ上がる。興奮しすぎでしょ、僕の息子。思わず口角を上げ、人差し指の腹で亀頭を撫でると、一志さんの腰がいっそうビクビク跳ね上がる。いつもはキリッとしているのに、えっちの時はぐちゃぐちゃになるの可愛すぎでしょ、ほんと。 「っあぁ、っそれ、っやだぁ、っだめ、っぁ、あ……っひ、ぅッ……ぁっ、ま、って……っ!」  やだやだ言う一志さんが可愛くて、雁首に親指と人差し指を這わせて輪っかを作り上下に輪っかを動かすと、ぼろぼろ涙をこぼして甘い声を上げる。あーかわいい、ほんとかわいい、むり、昂りを入り口ギリギリまで引き抜くと、なにかを察した一志さんが、僕の腕にすがりついてくる。  かわいいなぁ、もう!

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