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第7話
「んっ、はあっ・・・あ・・・ポーシィ・・っ」
気付けば裸に剥かれていて、同じ様に一糸纏わぬ姿のポーシィに押し倒されていた。
店にいた筈なのに、いつの間にか場所は移っていて、柔らかいベッドに身体が沈んでいた。
緩く編まれていたポーシィの青い髪は解かれ、昔から知っている、床よりももっと長い状態に戻っている。
それは俺の身体を這ってシーツの上に広がり、まるで海の中にいる様な気持ちにさせた。
ポーシィは大きな手で俺の身体を触りながら、唇を、舌を、肌に這わせていく。
まるで触れられなかった時間を取り戻すみたいに、優しく丁寧にされて、自分でも驚く様な高く甘い声が出て止まらない。
「ひぁっ!ン、あっ・・や、ああぁっ! ダメ、それ・・・ダメぇぇぇっっ!!」
生熱い感覚が俺自身を包む。
それがポーシィの口の中だと分かった途端、恥ずかしさと気持ち良さが身体を駆け巡った。
顔が熱いーーー。
形を辿る様になぞるポーシィの舌が先を抉りる。
水音を立てながら絡める様に動き、更に根元まで深く咥えこまれる。
吸われながら口で扱かれ、だんだん訳が分からなくなっていく。
気持ち良すぎるっっ
大きく左右に頭を振って、与えられる快感を遣り過ごそうと頑張ってみるけど、そんな事でどうにかなる訳がない。
「ふ・・あぁんっ、やだぁ・・・うぁっ・あ、あ、もうっ・・もう、イ、っちゃう!」
我慢できない、と思った瞬間に受けていた熱と刺激がなくなった。
「・・え・・・?」
一瞬、頭の芯が冷えた。
まさか、また触れられなくなった?
が、次の瞬間、思いもしない場所に滑った熱さを感じた。
「え、ええっ?! ちょっと、ポーシィっ、そんなっ、あ、うン・・や、ぁ・・そんなとこ・ろ、舐め・ない・・でぇっ、ふあぁ、んっっ」
ポーシィの舌が俺の後ろを舐めあげて、こじ開けるように差し込んでくる。
いつの間にか足が大きく開かされてる。
膝の後ろを掴まれたまま顔の近くで押さえられてるから、誰にも見せたことがない場所がポーシィに丸見えだ。
恥ずかしいっっ!
身体が震えて止まらない。
恥ずかしいからなのか、それとも悦んでいるのか、そんなの分からない。
ぞわぞわとしたものが背中を走っていく。
だんだんと水音が激しくなっていく。
同じ激しさで抜き差しされる舌が、これでもかと俺を責め立てる。
「ひっ、あっ、あン、あ、やっ! やぁっ! うぁン、やぁっだぁぁ!」
もう、ダメ。
本当、ダメ。
頭の中が真っ白になっていく。
と、またそこで、感じていた熱が離れていく。
嘘だろ?
「ポーシィ・・・っ、なん、でぇっ」
何もかも初めてなのに、酷すぎる。
イキそうな所で放置って、そんなのおかしくなりそうで辛い。
青い髪に手を延ばすと、ポーシィが大きな手で包んで指を絡めてきた。
「もう少しだ。しっかり解さねば、な。可愛い小波 ・・・」
深海を思わす目がぎらりと光る。
あ、これ、本気のポーシィだ。
しかも、色っぽい中に雄を感じさせる、今まで見たことがない特別な目。
自然とごくり、と喉が鳴った。
ずっと願っていたことが叶う。
ううん、もう叶ってる。
ずっと触って欲しかったんだ。
最初はただ頭を撫でて欲しかった。
手を繋ぎたかった。
抱きしめて欲しかった。
いつからだろう、それだけじゃなくなったのは。
「うぅ・・っ、あうっ、ん、ポ・・・シ・・ィっ」
さっきまで舌が嬲っていた場所に、指が入り込みゆっくりと動く。
最初は一本だったのが、二本、三本と増えて、それぞれが好き勝手に中で動く。
「あぁ、は・・あぁん、あ、やぁっ! や・だ!あ、あっっ!」
掠めた場所に弾かれるような感覚が走る。
痺れるような、何とも言えない感覚。
そこをしつこいくらいに狙ってくる。
おかしくなりそう、じゃなくて、おかしくなるっ!
口を閉じていられない。
「はぁっ、や、も! うぅっん、ダ、メっ! うあぁぁんっ!」
身体がびくびくして止まらない。
限界っ、もう限界っ!
もうムリ、早くーーー
「も、我慢、でき・ないっ! イっちゃうっ! あん、やぁっ、だめぇっ、ポーシィっっ!!」
気付いたら叫んでいた。
ありえない。
初めてなのに、信じられないくらい気持ちが良くて、奥に欲しくて欲しくて堪らない。
深い所でポーシィの熱を感じたい。
俺の必死な様子を見てなのか、ポーシィは素早く指を抜いた。
その行為が強い刺激になる。
間を置かず、ひくりと蠢いた所を熱いものが押し入ってきた。
熱くて、太くて、大きい・・・・
「楽にして。息を吐くんだ、小波 ーーー」
熱を感じるポーシィの声が聞こえる。
一緒に聞こえる吐息がとても色っぽい。
言われる通りに息を吐けば、それに合わせるように中へ中へと、ゆっくり進んでくる。
思ったよりも痛くはない。
ただお腹がいっぱいで苦しい、かな。
辛いよりも嬉しくて仕方がない。
ぴったりと身体がくっつくまでに入り込んだポーシィのものが焼ける様に熱くて、これ以上ないくらいに俺の中でもっと大きくなる。
「っはっ、ぁっ、ポ、シィぃっ」
もっと近くに感じたくて、ポーシィの首に手をまわす。
軽く引き寄せれば、合わせて身体を近付けてくれるのが嬉しくて堪らない。
「好き、ポーシィっ」
一瞬息を詰めたポーシィが、ふうっと息を吐いた。
少しタレた目を細めてにっこりと微笑む。
それは、店の中で見たよりももっともっと甘い笑みだった。
「私も、愛しているよ、小波・・・」
ーーーえっ?!
「私もお前を愛しているよ。もう、ずっと前からね。」
「嘘ぉっ・・・。」
信じられない。
そんな素振りなかったのに。
「まだ信じてくれないかい? 私は愛していない者とまぐわうような男ではないよ。」
それはーーーそうだと思う、けど。
ポーシィみたいに綺麗で立派な神様が、俺みたいな人間の子どもを好きになるなんて思えない。
ずっと片想いで、一生報われないって諦めてたのに。
「愛している・・・何度でも、お前が信じるまで言い続けてやろう。その証をお前の身体に刻み付けて、現実なのだと知らしめてやろう。離せと言っても離してはやらぬ。」
奥まで届いていたポーシィのものがずるりと抜かれていく。
やだ、と思った瞬間、それは勢いよく突き入れられた。
「っ!! はっ! あ・あぁっ! ひあっっ!」
さっき迄の優しく丁寧な扱いが嘘のように、激しい動きで突き上げてくる。
それはまるで、凪いだ海が突然に荒れたかのようで、逃げる事なんてできない。
ただ声を上げて、感じる衝撃を少しでも和らげようとするだけだ。
「ひ! あ! あ! あっ、あ・あ・あ! っっひぁっ!!」
ムリだ。
も、ムリだ。
ていうか、ダメだ。
イキ続けてる感覚が襲っておかしくなる。
段々頭の中が白くなって、何も考えられなくなってーーーー
ーーーーーーーーー意識が飛んだ。
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