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【21/和馬】告白②
そんな甘ぁぁい出来事から、約1時間後……。
「ねぇ、バカなの?」
「……」
「これだから筋肉バカは……もぅっ、バカ!!」
「文武両道だし、おまえより学力は上だ」
「そういう問題じゃないでしょっ!」
ユウが怒っている。だが、オレだって凹んでいた。
「これはあれだね、神様のお告げだよ」
「は?」
「この身体は蒼生専用ってこと」
ユウがプンプンしながらシャツのボタンを留める。オレはベッドで頭を抱えていた。
「調子に乗るからこんなことになるんだよっ! もぉー!!」
それは反省してる。ユウのお怒りは、ごもっともだった。確かにオレは調子に乗った。でも、やめられないとまらない状況で、身体が勝手に突っ走ったものは仕方がない。優斗も戸惑ってはいたが、嫌がってはいなかった……はずだが自信がなくなってきた……。
「あぁもうっ! バカ! バカっ!」
ユウがオレの脱ぎ散らかした服を拾っては投げつけてくる。それを黙って受けとめた。
「ボク、お口直しに行ってくる」
「は? ちょっ……」
慌てて立ち上がり、肩を掴む。
「早く服来なよ! あと、部活はいいの?」
「……あ゛ー!!」
そう言われて初めて気づいた。しかももうすぐ終わる時間だ。が、顔は出さないとマズい。慌てて制服に手を伸ばした。
「じゃ、部活頑張ってね。あと、優斗とエッチな事しようなんて考えないでよね。優斗は無理だよ、絶対にできない。分かるでしょ? じゃーね」
玄関のドアが乱暴に閉まる。
ユウの言葉が、頭の中で何度も繰り返された。
「優斗は無理だよ、絶対にできない」
分かってる。というか、さっき気づかされた。オレと優斗は、1つになれない。どんなに愛しくても、優斗も同じ気持ちでいてくれたとしても……。
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