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4話 *

 梅雨に入ったせいか、浴衣を着た嘉哉と白い襦袢がかろうじて腕に引っ掛かっているだけの光。Tシャツとジャージを着た場違いな人間がいてもいいのだろうか。 「嘉哉さん、潤の舐めていいですか?」 「ああ。舐めてあげなさい」  嘉哉が潤をベッドに押し倒し、手慣れた様子で光がズボンを脱がせ、潤滑剤を手にかけ、絶妙な力加減で性感帯を刺激していく。無垢で純粋な見た目と雰囲気裏腹、夜は春をひさぐ人のようだ。  段々と息が荒くなり、うめき声を漏らす。 「やめて、ください。……ッ」 「感じてくれてよかった。萎えるかと思ってたから、嬉しい」  充分な硬度を保ち上向いた潤のを舌を出し、上目遣いでちろちろと舐める。指と舌では触感が違い、同性ということもあり、的確に性感帯を刺激する。 「すごい、大きい。咥えられるかな」 「……ッ、……ァ」  咥えられるところまで咥え、あぶれた茎の部分を手で扱きながら、頭を上下に動かす。頬をへこませ吸われると、脚がつっぱり、足先がもぞもぞと動く。やめさせようと頭を撫でるたびに、喉奥に入っていくような感覚がして、腰を引くと強く吸われる。絶妙な性技に翻弄され、 「出そうです。放してください」  光は素直に放してくれた。安堵しながら、息を整えていると、彼はおもむろに襦袢を脱ぎ捨て潤の凶器に手を当てた。そのまま、腰を落としていく。  熱くて柔らかくて、締まりもいい光の内部に、快楽が脊髄を走る。無意識のうちに腰を動かすと、 「あああっ、じょう、ず。もっと、潤」  目を潤ませ、喘ぐ光がなまめかしくて、何も考えずに従う。潤の律動に合わせて、光も腰を動かし、快楽を追う。背後から嘉哉が光の乳首をいじっているのを見て、恐る恐る汗ばむ身体に手を這わせた。とたん、びくりと反応をする彼の反応がいやらしい。 「感じるんですか?」 「ああ。また手取り足取り教えてやる、潤。乳首かペ×スを触ると、中が締まる」  答えられず喘ぐ光の代わりに、嘉哉が答えた。ぷっくりと色づいた乳頭を押しつぶすと、中が締まり、こらえきれず白濁液を放出していた。一瞬、放心状態になる。 「あああっ」  潤のものを体内から抜いた光の内股が白く汚れている。自分が出した精液だと気付く。罪悪感ともっと汚したい気持ちがせめぎ合う。  が、待ちきれない嘉哉が光を四つん這いにし、欲望のままに腰を突き入れ、深く浅く責める。悲鳴にも似た声が漏れ、幾度も身体をけいれんさせる。淫らできれいだ。 「潤、口が物寂しいらしい」  顔を近づけると、眼鏡を外され、後頭部に腕を回し、もう片方の手を顎に添え、立バックの状態で角度を変えながら、舌を絡ませ合い、口内を愛撫する。細い腰と滑らかな肌を撫でながら、光自身を手で包み、上下に擦る。みじんも嫌悪感がないことに驚きながら、睦み合いに没頭していく。   「潤、これからもよろしくな」  やっぱりはめられたか、と思いながらも、興奮が止まらなかった。

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