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「……僕にもさせてください」  春夜は上体を起こし、今度は松原を布団に押し倒す。  松原は少し狼狽えていたが、止めはしてこない。  春夜は松原の浴衣の帯を解くと、がっちりとした肢体が目にとまる。  男の身体など見慣れていた。それなのに興奮を示すように松原の下着が隆起しているのを見て、ホッとすると同時に心音が増していく。  春夜は気を取り直すと松原の下着をずらし、昂ぶりに顔を寄せた。  竿に舌を這わせ、丹念に唾液で濡らしていく。きちんと感じているのか、松原が微かに息を詰めた。ちゃんと反応していることを確認し、口に含むとゆっくりと上下に頭を揺する。  いつもは好まない奉仕でも、今は無我夢中だった。舌先で先端を撫でれば膨張を強め、唾液とは違う酸味が口に広がった。  丹念に舐めていると、不意に春夜の頭に手が置かれた。 「もういい」と掠れた声が聞こえ、春夜は顔をあげる。松原が薄っすらと唇を開き、困ったように眉を寄せていた。 「よくなかったですか?」 「いや……逆だ。良すぎて危なかった」  そう言って松原は照れたように、目を伏せた。その様子に安堵し、春夜はゴムを手際よく準備する。 「何もかもまかせっきりだな」  松原がどこか決まり悪そうに上体を起こす。  春夜は布団に仰向けになると、わざと下腹部を襦袢で隠し、少しだけ足を左右に開く。誘うような視線を向けると、松原が春夜に覆いかぶさった。

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