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「あんまり見ないでください」
言うなりハルヤは、自らの背後に指を這わせだす。淫靡な光景に自分がするとは言えないまま、指を動かしているハルヤを見つめた。
「見ないでって……言ってるのに……」
微かに息が上がっているハルヤが、力なく非難するように言った。
ぐちゅぐちゅという卑猥な水音。ハルヤの荒い息遣い。ハルヤの性器が、ヒクつき揺れている。
その淫靡な光景に、下肢が痛いぐらいに張り詰めた。
「松原さん」
名前を呼ばれ我に返ると、ハルヤが跨っていた。
「このまま……挿れてもいいですか?」
手でなで上げられ、松原は息を詰めた。
「……君さえよければ、構わない」
松原の了承を取ったハルヤはそのまま腰をおろしていく。
「うっ……んっ……おっきい」
喘ぐようにハルヤが言葉を溢す。
強烈な快感に目眩がした。持っていかれそうになるのを、歯を食いしばって堪える。
全てを収めると、ハルヤが息を吐きだした。
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