103 / 136

103

「あんまり見ないでください」  言うなりハルヤは、自らの背後に指を這わせだす。淫靡な光景に自分がするとは言えないまま、指を動かしているハルヤを見つめた。 「見ないでって……言ってるのに……」  微かに息が上がっているハルヤが、力なく非難するように言った。  ぐちゅぐちゅという卑猥な水音。ハルヤの荒い息遣い。ハルヤの性器が、ヒクつき揺れている。  その淫靡な光景に、下肢が痛いぐらいに張り詰めた。 「松原さん」  名前を呼ばれ我に返ると、ハルヤが跨っていた。 「このまま……挿れてもいいですか?」  手でなで上げられ、松原は息を詰めた。 「……君さえよければ、構わない」  松原の了承を取ったハルヤはそのまま腰をおろしていく。 「うっ……んっ……おっきい」  喘ぐようにハルヤが言葉を溢す。  強烈な快感に目眩がした。持っていかれそうになるのを、歯を食いしばって堪える。  全てを収めると、ハルヤが息を吐きだした。

ともだちにシェアしよう!