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第3話
「ねぇねぇくーちゃん。新しいせんせーさ、どう思う?」
「どうって…やたら話しかけてくるめんどくさい奴。」
「ウケる。」
こいつすごい勢いでドーナツ食うな…。
いつか糖尿病になるんじゃねぇか。
そうこうしてる間にもどんどんドーナツは無くなっていく。
すげぇ。
「ちょっと、くーちゃん聞いてる?」
「ん?あ、悪い。聞いてなかった。んでなんの話だっけ」
「浅井せんせーかっこいいよねって話。」
「別にそんなかっこよくないだろ。」
「かっこいいよ!浅井せんせーになら抱かれてもいい!」
「…落ち着けよ…。」
孝太が言うとなんか冗談に聞こえない。
「浅井せんせー男女問わずモテそー。…てか、くーちゃん男子にモテそー。」
「ぶふっっ。」
「え。ちょっと。冗談だってば。吹かないでよう。」
「…。」
俺が人間関係をめんどくさがる理由。
それは、やたら同性に好かれるから。
まじ意味わからん。
俺は普通に可愛い女の子がいい。
まじ意味わからん。
女子に告白されることより男子に告白される事の方が多いなんて男として間違ってるだろ。
…考えるのはやめよう…虚しいだけだ…。
「そろそろ帰ろっか。」
「おう。」
いつか俺に女子限定のモテ期が来ますように。
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