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第13話

「…えっと、みやにいちゃん、あ、じゃなくて、先生?」 「みやにいちゃんでも先生でもなく、桃香って呼んでほしいな。」 「え、あの…と、桃香、えっちするの…?」 「うーん、猫貢人がしたいなら。むしろしたい。はじめてだから無理強いはしないけど、どうする?」 はじめて…。 この機会を逃したらできないかもしれない。 会えなかった時間の胸の隙間を埋めたい。 「…したい。えっちしたい。会えなかった時間の分、いっぱいしたい。桃香で、俺の胸いっぱいにして…。」 「…これからずっと、俺のことしか考えられないようにしてあげる。可愛い俺の猫貢人。」 君で満たされるならそれでいい。 君が満たされるならそれでいい。 きっとお互いそう思っているに違いない。 君以外考えられない。 君以外考えたくない。 きっとお互いそう感じているはずだ。 「桃香、大好き。誰よりも好き。…俺が好きなら、ぜ、絶対浮気すんなよ…?」 「するわけないでしょ。あ、でもずっとほっといたりしないでね?それは寂しいから。」 お互いすごく寂しかった。 浮気なんて考えられない。 目の前の奴でお互い精一杯だ。 お互いのことで精一杯なことより幸せなことはないと思う。

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