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第20話
「ねぇちゃんただいまー。」
「猫貢人おかえりー。」
「朝日さんお久しぶりです。これ、良ければ皆さんで召し上がってください。」
「わぁ桃香君久しぶりー。わざわざありがとうね。うちの猫貢人がお邪魔しちゃって悪いわぁ。猫貢人ほらお礼しなさい。馬鹿弟。」
「あ、ありがとうございました…。」
馬鹿言うな!
学年1位だっての!
「いえいえお邪魔なんて、独り暮らしは寂しかったので楽しかったですよ。猫貢人、またおいでね。いつでも待ってるから。」
「…うん。また遊びにいく。」
「楽しみにしてるよ。それじゃあ。」
「桃香君、家で夕飯食べてきなよ。ね、猫貢人も手伝って。」
俺もですか!?
めんどくさい…。
「え、いいんですか?お邪魔じゃないですか?」
「そんなことないない。むしろ食べてってくれた方が猫貢人も嬉しいだろうし。でしょ?」
「…うん、まぁ。」
「なにその微妙な返事。まぁいいや桃香君上がって。猫貢人、あんた部屋にコップとお茶持っていきな。じゃごゆっくり。」
「すいません。失礼しますね。」
な、なんか恋人が自分の部屋にいんの不思議な気分だな。
なんか恥ずかしい。
「桃香、お茶いる?あ、ベッド座っていいよ。」
「せっかくだしもらうよ。ありがとう。」
「ん。コップに注いどくから勝手に飲んで。」
「待って、注がなくていい。」
「?自分でいれる?」
深刻な顔してなんなんだ。
実はお茶無理とか?
でも、せっかくだしもらうよって言ったよな?
「??」
「猫貢人が口移しで飲ませてほしいな。」
いや。
いやいや。
いやいやいや。
ここ家だから。
無理だろ…。
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