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第21話

「大人しく飲まないなら顔にかけるぞ。自分で飲みやがれ。」 「えーけち。馬鹿、あほ。」 「学年1位だっての…。皆して俺を馬鹿って言うのなんなんだよ…。」 そんな俺バカ面か?? ちょっと悲しいぞ。 「てか、猫貢人は飯の手伝い行っちゃうし何してたらいいんだよ俺。」 「俺のベッドで寝れば?」 「いや、さすがにその発想は馬鹿。」 「…。」 「あー…。ごめん嘘だから。許して。ほら、頭撫でてあげるから。」 「俺はガキか。」 「じゃあしない?」 「する…。」 こんなんだから馬鹿にされんのか…。 誰だって恋人に頭撫でられたりしたら嬉しいはずだよな? は、はずだよな…。 「口移しがだめならキスはいい?」 俺より桃香の方が馬鹿でヤバイ気がする…。 「べろのやつはやだ…。」 「うん、触れるキスでいいから。ね?」 「ちょっとだけなら…。」 改めてすると恥ずかしいなこれ…。 「…ん。」 「わがまま聞いてくれてありがとうね。ふふっ、顔真っ赤。」 「黙れ…。もう絶対しない…。」 「またフレンチトースト作ってあげるよ?」 「…わかった。」 食べ物につられた訳じゃないけど…。 フレンチトーストに罪はない! 俺ってすごくチョロい…。

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