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第28話

「ごちそうさまでした。」 「猫貢人、口についてるよ。」 「んえ?どこ?」 「ここ。」 「!?」 クリームぺろってされた! …なんか普通に恥ずかしいじゃん。 「じゃあ俺も風呂入ってくるから。待ってて。」 「おう。」 な、なんか緊張してきた…。 えっちしてるときの桃香ってすごいかっこいいからなんか戸惑う…。 なんかthe大人みたいな? 見てるだけで恥ずかしいって言うか…。 とにかくなんかすげぇドキドキする! なんて事考えるうちに足音が聞こえてくる。 これどんな顔してたらいいの!? 「猫貢人、顔真っ赤だけどどーしたの?」 「ぁ…なんでもない…。」 顔見れない…。 「なんで顔そらすの?こっち向いて?」 顔見れないけど桃香には逆らえない。 「いい子。ぎゅーしよ。おいで。」 「ん…。」 桃香の「おいで」は優しくてとても好きだ。 好きだから逆らうなんて尚更できない。 「ねぇねぇ、猫貢人からキスして?」 俺からですか? 俺下手なんだけど…。 「だめ?」 「だ、だめじゃないけど、下手だよ俺…。」 自分で言うと余計自信なくす…。 「下手なところが好きなの。だから、ね?」 「わか、った…。」 「顔真っ赤。頑張って。」 「ん…。」 「触れるだけのキスだけでいいの?」 ニヤニヤしながら聞いてくる。 これじゃまだ足りるわけない。 もっともっと欲しい。 「桃香、べろのやつしてほしい…。お願い…。」 恥ずかしいけどそんなの今更だ。 「仰せのままに。」 ここからまた甘い時間が始まる。

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