34 / 62

第34話 R18

「こら、空、そんなかわいい顔で見ない。襲っちゃうぞ?」  異星人の空と地球人の雪人。そこに多かれ少なかれ違いはあっても、欲望を我慢することが辛いことだということは同じだろう。  散々愛撫されて、エロいことをいっぱいされて、空の体はキャパを既に超えていたけれども。 「雪人……」  空は自分を抱き上げようとする雪人の体に強く抱きついた。 「空?」 「……俺、一人だけイクのは嫌だし、中途半端なのはもっと嫌だ」 「空……」  切れ長の綺麗な目が見開かれる。 「ちゃんと最後までして欲しい……」 「そんなことしたら、おまえ、死んじゃうかもしんないだろ……」 「俺はそんなに弱くない」  真紅の瞳で真っ直ぐに雪人の茶色の瞳を見つめると、思い切り抱きしめられた。 「……っ……」  腕の強さに思わず空が呻くと、雪人は力を緩め、耳元で囁く。 「俺はおまえを壊したくないんだ」 「雪人になら、なにされてもいいから……」 「……空……」 「俺を、壊して……」  掠れた声で告げた次の瞬間、空はまたベッドへと押し倒されていた。  雪人の体の重みにも肌を這う唇にも、ほんの微かな吐息にさえも敏感に反応しながら、空はぼんやりと思う。  このまま……雪人に抱かれたまま、いっそ死んじゃいたい。  大好きな人の腕の中で命が尽きるのは、きっと幸せなことだから。  でも、決してそんなことにはならない。  だからせめて、なにも分からなくなるまで、俺を壊して欲しい。  さっきまで舌と指で弄られまくられた小さな孔に、雪人の勃起した雄があてがわれる 。 「好きだ……空……」  甘い囁きとともに雪人の雄が狭い場所を押し広げて入って来る。

ともだちにシェアしよう!