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第35話 R18
「――――っう」
熱くて固くて大きなそれは、鋭利な凶器のように空の中に入り込んで来る。
限界ギリギリの痛みと、その奥にある微かな快感。
空の目から涙が次から次へと零れる。
雪人がその目尻に頬に唇にやさしいキスをくれ、その度に少し痛みが楽になるような気がした。
ゆっくりと時間をかけて、雪人は空の中へと雄を沈めていく。
そうして二人が完全に一つになれたときには随分と時間が経っていた。
「空……痛い?」
「痛くないって、言ったら……嘘になるけど……それよりも、おなかが……苦しい……」
この苦しさは雪人が自分の中にいる証……そう思うと空の心に充足感が生まれて、痛みの奥にある快感が少しずつ増してくる。
雪人はしばらく空を抱きしめたままじっとしていてくれた。
……おなかの中が雪人の形に変わってく。
じわじわと自分の内部が大好きな人のそれに絡みついていくのを感じ、空は無意識に雪人の欲望を締め付けた。
「……っ……空……ごめん、もう無理……」
いつもは余裕のある雪人の声が切羽詰まったものになり、ゆっくりと動き出す。
一瞬の激痛は、しかしすぐに極上の快感に変わった。
雪人の雄で前立腺を何度も突かれ、空は悲鳴に近い嬌声を上げる。
「いっ……あっ……ああっ……」
「空……空……」
雪人が甘く掠れた声で名前を呼び、キスの雨を贈ってくれる。
「雪人……も、……死んじゃう……雪人っ……あっ……」
突き上げられる度、頭の先からつま先まで電流が走り、空の体は大きくのけ反り、輝く汗が飛び散る。
「あっ……ああ、やっ……も、だめ……だめ……」
空は縋りついた雪人の背中に爪を立て、高みへと昇りつめた……なにも放つことなく。
空がドライでイッたあと、ほとんど間を置かずに雪人が空の体内の奥深い場所へ精液を勢いよく迸らせる。
「あっ……んっ……」
体の奥深くに熱を注ぎ込まれたのを感じた空はそのまま気を失った。
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