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第39話 R18
雪人の部屋に入り、扉が閉まるやいなや空が抱きついて来た。
「……空? どうした?」
「……今すぐ、抱いて欲しい」
「空……、おまえ本当に大丈夫か?」
わがままで生意気な空だが、恋愛ごとに関しては受け身で、こんなふうにあからさまに誘いの言葉を放ってくるのは珍しい。
「雪人……抱いて」
空が再び誘ってくる。
真紅の瞳は潤み、甘く掠れる声を零す唇は微かに震えていて。
そんな扇情的な姿を目の当たりにして、雪人の体にゾクリと情欲が走り抜ける。
空の様子が急に変わった原因がなにか、すごく気になっていたが、おそらく今、空が望んでいるのは、その原因を聞かれることではなく、抱き合うことだろう。
その証拠にさっきまで色を失っていた頬も今は上気してピンク色に染まっている。
そして、薄く開いた唇の間から紅い舌が覗いているのが見えたとき、雪人の理性もまた崩れ去った。
「あっ……雪人っ……雪人……」
四つん這いになった空の上に覆いかぶさり、その最奥を思い切り突いてやると、艶めかしい声が部屋中に響く。
空の体は何度愛を交わし合っても変わらず敏感で、キス一つでイッてしまう。
今も雪人はまだ一度も達してはいないのに、空は既に何度もイキ、もう出すものがなくても、体を痙攣させてイキ続けている。
後ろを犯しながら真っ白な体に唇を這わせ、イキ続けるソコを右手でやさしく握り込むと、空はすすり泣き始めた。
「雪、人……雪人……あ、ああ……」
「空……空……、好きだよ……空」
「俺も、好き……雪人が大好き……っあ、あ……」
空が泣きじゃくりながら体を震わせ、また昇りつめる。
空の中が雪人の雄に強く絡みつき、全てを奪おうとでもいうように締め付けて来て。
限界が来た雪人も空の体の一番奥深いところへ愛しさと欲望の証を迸らせた。
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