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第50話 R18
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「あ、ああ……やだ……も……雪人、またイクッ……」
「本当にエロい体だな……もう何回イッた……? 空……」
広い椅子を倒し、二人は対面座位で体を繋いでいた。
雪人が下から空の体の奥深くを突き上げると、すすり泣きにも近い喘ぎ声を零し、空がもう何度目か分からない絶頂を迎える。
吐き出すものはもうほとんど出尽くし、空の放つ精液はごく少量の透明に近いサラサラしたものになっていた。
「あっ……あっ……、もうやめ……雪人……」
「……空、そんなに締め付ける、な……っ……」
「雪……雪人っ……ああっ……」
「……くっ……」
低い呻き声とともに雪人が空の体内に射精すると、空はもうなにも吐き出すことなくイッた。
複雑な機器に囲まれたUFOの中に空と雪人の荒い息遣いだけが聞こえている。
「……空。ちゃんと聞かせてくれないか。どうして急に姿を消したかを。なにもかも。俺はおまえが好きなんだよ。おまえのことならなにもかもを受け止めたいって思ってるから。
……それとも、もう俺のこと嫌になった? それならそれではっきり言って欲し――」
「違うっ」
空が必死になってかぶりを振る。
「……それじゃ聞かせてくれるよな……?」
「……ん」
空は小さな唇を緩く噛みしめて頷く。
二人の体はいまだ繋がったままで、雪人が空の体の負担を気遣い、己の雄を抜こうとするのを空は止めた。
「このままで、いて……雪人……」
「空……」
「一つになっていると、落ち着くんだ……だから……」
「分かった、空」
真紅の柔らかな髪をそっと撫で、雪人は空に話を促す。
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