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【8】-3

「ああ、ルイ……っ」 「しず……、く……っ」  雫の奥深くまで侵入したルイが、息を詰めて、弾ける。  どくんと吐き出される熱を感じながら、雫も達した。  はあはあと荒い息を吐き、落ちてくるルイの身体を受けとめた。汗をまとった肌と肌とを密着させて、重ねた胸の鼓動を聞いた。  確かな鼓動。  生きている生身の人間なのだと思った。  とても不思議なことだけれど。

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