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 わざとらしく諒一の名刺を摘まみ上げるフレデリック。  名刺を眺めるフレデリックの口許が弧を描く。 フレデリック「それに、キミのお父さんは元警察官僚だと聞いてる。そんなキミが辰巳の家の顧問弁護士になるなんて、これはただの偶然? それとも、キミには何か他に目当てのものがあるのかな?」  膝の上で拳をぎゅっと握り締める諒一。 諒一M「やっぱり、そうくるよな…」 フレデリック「もしくは、一哉に会いたくて顧問弁護士を引き受けた?」 諒一M「え――…?」  思わず顔をあげた諒一に微笑むフレデリック。 諒一M「なんだろうこの人、嘘吐いてもすぐに見抜かれそうな気がする」  俯いていた顔をあげて、諒一はフレデリックと向かい合う。 諒一「貴方の言う通りです。私はもう一度、一哉に会いたかった。そのために弁護士になりました。ですが、父の事は関係ありません。…信じて頂けるかどうかは…分かりませんが」  困ったように笑う諒一。  フレデリックが一意を穏やかな顔で見て小さく肩を竦める。  どこか呆れたような雰囲気で笑う一意。 一意「あのガキの連れにしちゃあ、随分素直だなぁお前」 諒一M「あのガキって…一哉のことだよな?」  ふっと面白そうに笑った一意が背後を見るように首を倒す。 一意「おい一哉」 諒一M「ッ――…!?」

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