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一意の後ろから、襖を開けて姿を現す一哉。
驚く諒一が固まっている。
一哉「お前、馬鹿じゃねぇのか?」
諒一「な…」
恥ずかしくて顔をあげられない諒一。
諒一M「ってか、今の聞かれてたのか!?」
立ち上がるフレデリックと一意。フレデリックが一哉へと意味ありげに微笑む。
フレデリック「それじゃあ一哉、ごゆっくり」
一意の座っていた場所に腰を下ろす一哉。
一哉「まさかこんな形で来るとは思わなかったわ」
諒一「あんな一方的に断ち切られて納得できる訳ないだろ…」
一哉「お前、昔から変なとこ頑固だよな」
一哉の台詞に、俯いたまま小さく笑う諒一。
諒一M「覚えててくれた…」
諒一「お前が勝手にいなくなるから追いかけてやったんだ、礼くらい言えよ馬鹿…」
一哉「おーおー、天下の諒一様がそこまで俺に入れ込んでるとは知らなかったっつーの」
ぴくりと肩を揺らす諒一。僅かに顔をあげる。
諒一「仕方ないだろ…。全然お前の事忘れらんなかったんだから…」
大袈裟に座椅子へと寄り掛かり、一哉が揶揄うような笑みを浮かべる。
一哉「それで? 弁護士なんかになっちまって、今度はお前が俺の事を守ってくれるって訳かよ、ヒーロー?」
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