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*車窓から見える町並み。(夕暮れ時)
一哉の運転する車。助手席に座り外を眺める諒一。
*一般的なマンション。(夜に近い時間帯)
エレベーターとマンションの廊下。
独身用だが広めのリビング。ひとつしかない二人掛けのソファに座る諒一。
一哉「コーヒーでいいか」
諒一「あ、うん」
カウンター式のキッチン。一哉の背中。
諒一M「本宅の他に、みんなそれぞれ違うマンションに住んでるって言ってたけど――…」
シンプルな部屋を見回す諒一。
諒一M「俺を呼んだってことは、一哉…一人暮らしだよな…」
一哉「何きょろきょろしてんだよ」
声に振り返る諒一。
マグカップをふたつ持った一哉。片方を諒一へと差し出す。
一哉「ん」
諒一「あ、ありがとう」
自分のカップをテーブルに置く一哉。諒一の隣に座る。
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