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ぺたぺたと一哉に触れる諒一。ふっと一哉が困ったように笑う。
一哉「お前さ、自分が何してっか分かってそれやってんの?」
諒一「確かめてる」
溜息を吐く一哉。コーヒーに手を伸ばす。
諒一「一哉って彼女いないの?」
一哉「それは普通告白する前に聞く事だろ」
諒一「いるなら別れて」
思わず吹き出しそうになる一哉。
一哉「っ…ストレート過ぎ…」
カップを置いた一哉。再びソファに凭れ掛かる。
一哉「まぁ、女なんていねぇけど」
諒一「性欲ないの?」
天井を見上げてハッとわざとらしく笑う一哉。
一哉「勘違いすんな馬鹿。付き合わなくたって処理くらい出来るっつーんだよ」
諒一の顰めた顔。
諒一「下衆っぽい言い草だな」
一哉「ヤクザ相手に何言ってんだお前」
諒一「まぁ、確かに」
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