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第2話
「…何だ…これ…?」
―やっと…ビジネスホテルからビジネスホテルへ…彼等から逃げ続け、そうしてやっと、ここなら見つかる事はないだろうと思える場所を見つけて…アパートを借り、新しい生活を始めようと仕事を探し始めていたその時―。
優紀が、消えた。
居なくなった。
何度、話をしても兄貴の所へ帰ると言って聞かなかった優紀。
絶対、見つかる。
逃げ切れない。
そう言って、俺から何度も逃げようとした。
その度に、宥め、嚇し…時には我を忘れて殴り、レイプ紛いに犯した事も…。
逃げ続けている日々が優紀を不安にさせているんだろうと…そう思い、落ち着ける場所を探し出して、俺がキチンとした職に就けば優紀も落ち着くだろうと。
そう、思っていた―。
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