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ネコ-12-※
志波がクソエロ可愛い所為で忍耐とか理性とかそういったものを失った俺は体位を変え、ありとあらゆる角度から貪り、抱き潰してしまった。
志波が気を失った事で正気を取り戻した俺は自身を引きずり出すと掴んでいた腰を離し、散々注ぎ込んだ精液を志波の体内 から掻き出した後、濡れタオルで全身を拭くとシーツを張り替えたベッドへと寝かせた。
ぐったりと横たわる志波の頬にそっと触れると、甘酸っぱい気持ちが広がる。
ヤッて情が湧いたか?
いや、ヤる前から情はあった。
でなかったら、うかうかと男のケツなんか掘らねぇし。
何でだろうな。
友達 なのに……。
志波に対してたまんねー気分になる。
出来る事なら、一晩中ハメッぱなしで寝たいくらいだ。
まぁ、色々な意味で無理だからやらねーけど。
だが、そう渇望するほど心と身体がざわ付く。
何なんだろうな。
男同士なのに……。
まぁ、どうでも良いか。
理由なんか後から付いてくるだろうから。
起きた時に志波がどんな顔をするかを楽しみにしていたが、目が覚めたら腕枕 に志波の姿は無かった。
見ると、部屋の中央にあるテーブルに素っ裸で向かい、何処からか引っ張り出した紙とペンを使って真剣に何かを書いていた。
「志波?」
声を掛けると「もう少しで書き終るから待て」と言われ、身体を起こすとベッドの縁に座り、待っていると、暫くして三つ折りにされた紙が差し出された。
紙に書かれた文字の意味が分からず、問えば「念書だ」と書かれた文字そのままの答えが返ってきた。
「そういう事を訊いてんじゃねーよ。何でこんなもんを渡されるのかが分かんねーて言ってんだよ」
「昨晩の件は君にとって不本意な事だったと理解している」
……は?
「淫乱な僕に誘われ、君は魔が差しただけだ」
何だ?
「念書にある通り、今後二度と君には近付かないと誓う。昨日事は一夜の過ちとした忘れてくれ」
すまなかった、と土下座された。
呆気に取られ、無言のままでいると話がついたと判断したのか、志波は部屋の隅に置いたままの服に手を伸ばし帰り仕度を始めようとする。
「おい。待てよ」
不機嫌な声に志波は肩をビクつかせた。
「慰謝料が必要なら二十五万までなら用意できる。後日振り込むから振込先を紙にでも書いておいてくれ」
こちらを見もせず、背を向けたまま早口にそう捲くし立てると手にしていた肌着を一気に被り、慌てて袖を通すと次いでシャツへと手を伸ばす。
俺は細くなま白い手首を掴むと強引にこちらに向かせた。
「金の話なんかどうでもいいんだよ」
「念書は書いた。謝罪もした。慰謝料も払うと言っている。他に何がある」
色々あり過ぎだろーが。
「お前、俺が好きだって言ったよな?」
問うと、志波は何時もの不機嫌そうな表情で俺を見た。
「何を言っているんだ君は。あんな閨での睦言を本気にしたのか?」
「あぁ?」
「言っただろう。僕は性行為がしたかったんだ。昨日はデリボーイの人間とするつもりで準備をしていたのに君に邪魔されて……正直誰でも良かったんだ」
「ヤる為の嘘だったって言うのか?」
「当たり前だろう」
プイッと志波はそっぽを向いて顔を伏せるが、異様に多い瞬きも引き攣った口元も確り見えてるし。
嘘だってもろバレだってーの。
大体、昨日のアレが全部演技だなんて無理あり過ぎだって自分でも分かってんだろうが。
まぁ、お前がそういう事にしたいなら、それに乗ってやるけどよ。
「ふーん。まぁ、ヤりたいだけってんならそれでもいいや。セフレって事でこれからも宜しくな」
ニッと笑って見せると、志波は顔を真っ赤にして怒らせた。
「なっ、何を言っているんだ君は!」
「俺はお前とヤりたいし、お前は誰でもいいみたいだし、セフレでいいじゃねーか」
「ふざけるな! そんな不誠実な事が許されると思っているのか!」
不誠実って……。
ヤりたいだけって、お前が言ったんじゃねーか。
つーか、身体だけの関係って設定を望んでたんじゃねーのかよ。
「婚約者がいるのに君の良心は痛まないのか!?」
ん?
婚約者?
何の話だよ。
「す、すまない。誘惑した僕が言えた事ではないな」
志波は神妙な顔で俯いた。
「志波」
「…何だ」
「婚約者って、何んだよ」
「は? ……え?」
「俺、そんなのいねーけど?」
「いや、だって君。ホテルに指輪を忘れていったじゃないか……」
ホテル……。
指輪……。
あっ!?
「元カノに用意していたやつか!」
「元…カノ…?」
志波との出会いがインパクトあり過ぎてすっかり忘れていた。
そう言えばそんな物あったな。
「中、見たんだ?」
「すっ、すまない」
指輪の箱には小さなメッセージカードを付けていた。
カードには彼女だった女の名前と一言『いつもありがとう』とだけ書いてあったはずだ。
その内容でどうやって婚約者だと勘違い出来るんだ?
「俺は今、誰とも付き合ってねーよ」
そう告げると志波は涙ぐみ、慌てて手の甲でそれを拭う。
「そうか。不誠実なまねはしていなかったんだな」
良かったと心の底から安堵したように微笑む。
「誤解も解けた事だし、付き合うって事でいいか?」
確認すると、志波は何故か首を左右に振った。
「それは出来ない」
「何でだよ」
「君は元々女性が好きなんだ。こんな事で躓 く事は無い」
「は? 何だよそれ」
「普通に恋をして恋人を作って結婚するのが君の為だ」
俺の為…ね。
「俺と付き合う気はないんだな?」
「…ああ」
「ふーん。そっか。それじゃ、お前と付き合うの諦めるわ」
あっけらかんとそう言い放つと志波は痛みを堪えるように顔を顰めた。
「そっ、それが正しい選択だ……」
声を震わせ無理に微笑み、俺に背を向ける。
「お前が付き合ってくれないなら他の男探すかな」
俺の爆弾発言に志波は勢い良く振り返ると、詰め寄った。
「なっ、なに、何を言っているんだ君は!」
「お前とヤって男の味をしめちまったからなぁ~」
「そんな……」
自分の所為で俺が修道に堕ちたとでも思ったのか、志波は顔を青くした。
そんな志波を引き寄せ抱きしめると、耳元で囁く。
「お前が付き合ってくれないなら俺は別の男と付き合うけど、いいのかよ?」
「それは……」
背中に回していた腕を下ろし、左手で片方のケツを掴み開かせた。
志波は身動《みじろ》ぎ逃げようとするが、離してなどやらない。
「ちょっ…っひん!」
昨日の残滓が滴る穴へと右の人差し指を潜り込ませると、志波は反射的にぎゅっと締め付けた。
だが、数時間前まで俺のモノを咥え、緩んだ穴はゆるゆると指を飲み込んで行く。
「やめ…っ!」
志波は必死に俺にしがみ付き、震える身体を支えようとする。
「俺がお前以外のケツに突っ込んで、精液ぶちまけてもいいのか?」
「おっ、お…ぐろ…」
「お前はここを俺以外の奴に突っ込まれてもいいのか?」
「やっ…いや…」
「嫌? 何が?」
「指を、抜けっ…」
強情な志波を素直にすべく、ケツを掴んでいた手の指をも潜り込ませると、質量が増えた事で志波は身体を大きく跳ね上げた。
「なぁ? 俺が他の奴にこういう事してもいいのか?」
「や…指…っ」
「指はどうでもいいんだよ。ちゃんと俺の質問に答えろって」
指を左右に引き、ぐぱっと穴を広げる。
「ひッ! こ、こんな…訊き方は、ずるい…」
「ずるい? 想像しやすいようにケツをちょっと弄ってるだけだろう。大体、俺は難しい事を訊いてなんかいないだろうが?」
早く答えろとグチョグチョと中を掻き回す。
「はぁんっ! わっ、わかった。いう、言うから……」
指を動かさないでくれと言いたいんだろうが、何故なんだろうな。
止める気にならない。
「…ぉ、おぐろっ! や、だから…!」
志波は腰をガクガクさせながら必死に訴えるが、それだと何が嫌か分かんねーしな。
指、止められねーな。
「感じてないでちゃんと言えよ」
「ぁっん。…きみ、が、他の…人としたら…やっ、やだ!」
「で?」
「…ぁあっ! なに、なんで…言った、のに…っはあぁん!」
「もう一つの質問に答えてないだろうが」
「あん。…やっ、やだ。ぼく…おぉぐろ…くん、以外にされるの…い、やだから…」
「じゃあ、俺と付き合うか?」
「うん。…つっ、つきあ…う。付き…ぁ合う、から…ゆ、ゆるして…」
志波は体内 をうねらせ、大きく腰を揺らす。
「もう、むり…。出ちゃう…から…」
意地悪していたはずなのに、気付けば志波の顔はとろけていた。
俺の腹に擦り付けているソレはパンパンに張り詰め、エロ汁をダラダラと零している。
「おっ、大黒くんの…ください…大黒くんのでイきたい……」
熱の篭った甘ったるい声でエロいおねだりを囁かれ、視床下部直撃!
俺のアレ、二割り増しに滾《たぎ》った気がする。
あーー、もう。何なのコイツ!
クソエロ可愛過ぎだろう!!
つーか、また抱き潰し決定な!
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