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大事な石(2)
母に顔を見せるだけの短い休暇であった
つまらない3日間が憂鬱だったがこんなに楽しい休暇になろうとは。
(さて…どうしてやろうか)
じっと見つめるカーティスにどうしていいかわからなく立ち尽くすフェル
(薄暗いと瞳の色も茶と濃い緑なんだ 陽の下で見たほうが美しいな…)
一人納得したようにソファにもたれかかりカーティスは
「昼のようなキスをお前からオレにしろ」
と命令した
覚悟していたとはいえ男同士 ましては異母とはいえ兄である
本で見知った物語では相手は必ずかわいらしい姫であった。
カーティスの行為が異常であることはフェルにもわかっていたが抗えない。
言われるがまま口びるを寄せそっとくちづける。
そのままじっとしているとカーティスも動かない。
(昼のようなキス)
頭ではわかっているが舌を入れることができずにじっとしていると
「オレの言うことがわからないのか?」
カーティスの冷たい低い声に背筋を恐怖が走った
目をつぶり必死で舌をカーティスの唇に差し込んだ
すぐさま舌を捕らえられ、口の中を蹂躙される
「っふぁ…っ…ぁあ…」
吐息が漏れるかわいらしい唇を乱暴に貪り、なめらかな肌をなでまわす
頭をおさえられながら更に口の中を舐め回されソファに押し倒された。
「っ…」
大きな体にのしかかられ息が詰まる
ネットリと口腔を侵され、命令され舌を必死で絡ませると
いつの間にかシャツの前がはだけられていた
舌を吸い上げられ体をまさぐられる感触の気持ち悪さに涙があふれる
(ガマンだ…ガマン だいじないし…)
唇を重ねながらフェルのピンク色の右の乳首をこねまわす
息継ぎをしながら必死でこらえているといきなり乳首をギューっとつねられた
「…!っあああああああああっ!」
ジンジンと痛むそこをネットリとカーティスがなめあげる
組み敷かれ身動きが取れないフェルと目が合うとカリッと歯を立てた
「ぃ…いた…いこと!…っな…でっ!」
息も絶え絶えにフェルは懇願する
赤くプックリふくらんだ乳首から口をはずすとカーティスはフェルの耳元に口を寄せ言った
「痛いと気持ちいいは仲良しなんだよ?」
そういうカーティスの口元は赤く色づき楽しそうに笑うのだった。
フェルの両方の乳首を堪能した後カーティスは自身のシャツをはだけ乳首を指差し命令した
「お前もなめろ」
金色の美しい髪をなでながらウットリと乳首をなめられていると
おさえきれない欲望が下半身を押し上げる
カチャカチャとベルトをはずし前をくつろげると
フェルはおどろいて離れてしまった
かまわずカーティス自身を引き出すと嫌悪に満ちた瞳がこちらを見ていた
ソファに身を預け股間を強調すると
「なめろ」と命令してきた
いうことをきかないと石を返してもらえない
わかってはいたが足がすくむ
そんなところををなめるなんてフェルには理解ができなかった。
「あっ……うっ…」
涙が頬をつたう
ふぅ・・・と息を吐くカーティス
「何度も言わせるな」
と怒りに満ちた目を向けてきた
(このめは…!)
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椅子を抱き込むように上半身裸で前かがみになった少年
ビシィイッ!ビシィイイイツ!!
ヒュンという音のあとに続く風を切り裂くようなその音は
フェルの背中を打ち据えていた。
声が枯れ叫ぶこともできなくなったその背中に振り下ろされるのは革でできた婦人用のベルトであった
逃れようにも両腕を執事のアレクサーにつかまれ身動きができない
「お…おゆるし……」
最後まで言わぬうちに再びヒュンと振り下ろされた
ビシィイイイイイイイイッ!
「!!!っひ…あ…あ…っ」
痛みに耐えながら許しを請おうと首を後ろにねじまげて見るとそこには
怒りに満ちたつりあがった目
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