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大事な石(3)
(ああ…同じだ……)
ボンヤリと思った。
母が亡くなったらしいと知ったあの日
執事だと言う男に連れてこられたこの屋敷での日々は最悪だった。
たまに与えられる粗末な食事と伯爵夫人のいつ爆発するかわからない怒り
そんな中でも本を読む楽しみと
いつかまたジェイに会えるという希望だけがフェルを支えていた。
「何ボーっとしてんだ」
髪の毛を鷲掴みにされ痛みに現実に引き戻される
(逆らっちゃいけない ガマンしてれば終わる…)
観念してひざまづきカーティスのそそりたつモノに口びるを寄せた
排泄器官だとしか思ったことのないそれは独特な嫌な匂いがした
うぇっ…
とえづきながらも舌先でなめる
フェルの頭に右手を置きながら左手で自身をしごくカーティス
興奮した声で「っ…くわえろ…」と命令する
嫌悪感を押さえ込みながらフェルの小さな口は必死で先をくわえた
「!!」
先走りのピリリと刺激のある嫌な味が口に広がりとっさに離れようとしたが
頭を抑えられ離れられない
涙ながらに己自身をくわえた異母弟の上気した顔を見ていたカーティスは
必死で猛りをおさえこもうとしていた
(なんっ…ダメだすぐにイッてしまいそうになる!)
全寮制の騎士学院で日常茶飯事のように性行為をしていたカーティスが
このくらいで達するなんておかしなことだった
(ダメだ…これはっ…くっ…!)
苦しげに口いっぱいにほおばるフェルの頭を両手で抑えながら腰を上下する
喉を突かれ吐き気がこみ上げるがガッシリと頭を抑えられ逃れられない
「…っあああああああああああっう!!!」
激しい叫びとともにカーティスはフェルの口腔にすべてを吐き出した
いきなりのことに信じられないと目を見開くフェル
吐き出そうともがくが頭を抑える手は緩まずにまだ腰をビクンビクンと上下させている
最後の一滴までもフェルの喉奥に注ぎ込もうと腰を振り続けた
ようやく開放されたと思ったが 飲み込みきれずにフェルの口から白いものがあふれた
カーティスの股間にもこぼれた精液を指差し
「お前の舌でキレイにしろ」
と命令した
イヤイヤと首を振るが許されない。
肉棒から下の袋の方まで垂れた苦味のあるソレをペロペロとなめ嚥下していく
そうしていると一度萎えたモノが再び起き上がりだす
「ひぃっ…」
フェルがおびえ あとずさると
グイッと右腕をつかまれた
顔を寄せたカーティスは
「あの石は母親の形見か?」
ニヤリと笑いながら問いかけた
ガクガクと震え答えられずにいると
苛立ったカーティスに乱暴に服を脱がされた。
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