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大事な石(5)

「ねぇねぇ 次はこの本読んで!」 キラキラとした瞳を向けておねだりする 今日はお土産に子供の頃使っていた絵本を数冊持参していた 出会ってから文字が読めないことを知り、一通り読めるまでには教えてあげたのだが アンジュ(天使)はいつもジェイに読んでもらいたがった 「次のお話はなにかな~」 もったいぶるジェイの上着の裾をギュッとつかみ 上気した頬でうれしさいっぱいのアンジュ(天使)が見上げる アンジュ(天使)に向かって微笑むジェイの美しい黒い瞳… ****************************** その黒と同じ… 暗い 暗いよ…ここはどこ…? 「いっ!…た…ぁ…!」 突然現実に引き戻される痛み それはフェルの後ろの蕾だった 恐怖で意識を手放していたのはほんの数秒のことだったようだ (しあわせな夢をみてたのになぁ…) ハラハラと声もなく涙を流しながら天井を見上げる その様子を見てヌチャヌチャと人差し指を出し入れしていたカーティスは いきなりその指を奥まで突っ込んだ 「ぃいいいいっ!!!あぁあああああああーーーーっ!!!」 あまりの衝撃に大声で叫んだ (いたいいたいいたいいたい…しんじゃ…ぅ…) 拘束された四肢を目いっぱいに突っ張らせ痛みに耐えようとする 「おまえのために 馴らしてやってるのに上の空かよ もう手加減してやんねー」 そういい人差し指をすごい速さで出し入れしだした ぬちゅっ ちゅぽっ ぬちゅううっ 「っあっ…あ……あうぅう…ごめ…な……」 排泄するしかなかったその場所に何かが入る感触の耐え難さと これ以上怒らせたら本当にアレを入れられてしまうという恐怖でただひたすら謝罪をする 「ごめな…さ…もぅ しません……っ! くぅ……」 ぬちゅっ ちゅぽっ ぬちゅっ ちゅぽんっ とやっと引き抜かれ、ホッとしたのも束の間 何かが変わりに押し込まれた 「ひぃいいいいあぁあっうっ!!!」 いきなりの冷たい無機質な感触 「ぁ……っぁ……うぅ…」 痛みで涙がポロポロとこぼれる 股間に目をやるとフェルの蕾からガラスの管のようなものが出ていた 「な…にっ…いやだ……ぬいてっ…」 懇願するがカーティスは無視してその先に大きな風船のようなものをつないだ 「さて これでよしっと」楽しげに言うカーティス 何をされるか想像もつかないフェルはカタカタと歯をならし体が小刻みに震える フェルの足を固定する椅子の両肘部分に左手をつき顔をフェルの顔に寄せカーティスは言った 「キレイキレイしましょうね  …ククク」 なんのことかわからずフェルは顔をそむけイヤイヤをする その顎をつかみ再びディープキスをするカーティス ネットリと歯を舌を上顎を舐め上げらながら、右手に持った風船部分をユックリと握り込む ずっ……ちゅぅうーーー フェルの後穴の中に冷たい液体が流し込まれている 限界まで目を見開き抗議の意思を伝えようとするがカーティスの口づけでそれも遮られる (きもちわるい……くる…しぃ……) どんどんと入ってくる感覚がし、みるみる下腹が膨らんでいく 今にも出してしまいそうなほどフェルの蕾は限界だった ようやく全部入ったのかフェルの唇を開放し 蕾部分がよく見えるように椅子の前にひざまづく やっとしゃべれるようになったフェルは 「なに…っしたの…? くるし……お…っといれにっ!」 フェルの抗議が聞こえてないかのようにカーティスは 今にも爆発しそうな蕾を右手でおさえ左手でガラス管を引き抜いた 瞬時に溢れ出しそうな蕾に急いで別の何かをねじこむ 「つぁああああいぃいいいいいいいっ::::!!」 それは大人の親指の先程もある球体にリングがついたようなもので お腹の中のマグマが吹き出さないように栓の役割をするものだった。

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