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大事な石(9)

革紐に繋がれたままの石をカーティスは自分の人差し指で奥へ奥へと押し込んでいく 「大事な物だろ  フフ…」 口を半開きにし信じられないという目で自分の下半身を見下ろすフェルに カーティスの嗜虐心は満たされてゆく ジュポジュポッ… 「ぁ…あぁ……っふ…!」 フェルの右乳首を舐めながら人差し指を抜き差しする 冷水を浴びせられ真っ白だったフェルの体は カーティスの行為により桜色に色づき艶めいていた 「エロィからだ…」 フッと笑みをもらしながら いきなり手の革紐をフェルの蕾から引き抜いた 「!!!!!っーーーーーーーーーー!!!!!!!」 声にならない叫びを上げながら全身を硬直させのけぞった (カライキか…?) ククク…楽しげにフェルの体にのしかかり右乳首をいじくりながら左乳首に歯を立てる ガリッ 「ッ!!」 先程までの強い抵抗もなくなりただされるがままに横たわるフェル 尚も続く陵辱に抵抗する力もなくしたフェルの両足を抱え上げ いよいよその可憐な蕾に侵入しようかとしたその時 「……その女ですか……」 突如 他には誰もいないはずの部屋の中に乾いた声がした カーティスが振り返ろうとした瞬間 ドスッ……!!! 半狂乱になった伯爵夫人がカーティスをナイフで背後から刺し 血まみれで逃げ惑う息子を追いかけナイフを振り回した 「わ…わたくしがあなたの妻です!…私以外の女があなたの子を……産むなんてっ!!」 騒ぎを聞きつけかけつけた執事に羽交い締めにされながら 尚カーティスを夫と錯覚しナイフを振り回す 女性とは思えないほどの力で 執事も切りつけられ婦人を抑えていた手を離してしまう どうしようもないと助けを呼びに執事が部屋を逃げるように出ていくと ユラリと再び立ち上がった婦人は髪を振り乱し 狂気を目にひそませてベッドの上のフェルを見据えた ゆっくりと…ベッドに進み いまだ縄で拘束され動けないフェルの髪を左手で鷲掴みにしてその顔に顔をよせささやいいた 「死んで…?」 恐怖で全身が震える 殺される…本当に殺されてしまう…… 歯がガタガタと音を立てるが眼の前の婦人から目をそらすことができない 「この目… これが伯爵様をたぶらかすんでしょう…」 虚ろな瞳で血まみれのナイフを眼の前にかざす 「こんなものは… このナイフでえぐって鳥のエサにでもしましょうね…?」 ナイフが近づく 「っひぃ…!!た…たす…」 全身をよじりなんとか逃れようと抑えられた髪が抜けようとも頭を振り抵抗する ダンッ!!! ベッドに額を押し付けられ豪華なドレスを血まみれにした婦人がナイフを振り下ろす グザッ! 「やめろぉおお!!!」 肉を切り裂く音と同時にフェルの体を包み込むモノ それはフェルの体をかばうように抱きしめ 肩に狂気の婦人のナイフの刃を受けたカーティスだった

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