33 / 141

デレック・フルード (1)

初日の食事棟で恥をかかされてから いつか痛い目にあわせてやろうと企んでいたデレック 初等部の頃からのお気に入りのフロランにも 聖歌隊のことで恥をかかされた と聞いていた なかなか一人にならないフェルだったが 授業終わりにいつもここに一人で来ることを掴んでいた (いつもあの木にしがみついてんな) (ここに来るといつも目が霞む…花粉症か?) などと思いつつ仲間に目配せする 木に抱きつき終わり寮へ帰ろうとするフェルを3人の男が取り囲む 不穏な空気に固まるフェル 木の陰からそれを見ていたネヴィルはフェルの前に飛び出した 「お前ら!なんなんだよ!!」 木々の間の泉の傍の小屋の中 鼻息荒く興奮した男たちに組み敷かれる二人の少年 釣り道具を保管するこの小屋は薄暗く湿気た匂いがした 殴られたのかネヴィルは鼻血を流しながら 一人の男にのしかかられ押さえつけられている 「ネヴィル!ネヴィルー!!」 「てめえら!ゆるさねぇかんなっ!フェルを離しやがれっ!!」 威勢よく凄むネヴィルだったが地面に顔を押さえつけられ効果は半減である 「いつかのお礼をしなきゃだからな」 「お前もいたとは好都合だよ」 とデレックはネヴィルを見下ろす 「い…やぁっ」 フェルをおさえていた男がフェルの服を脱がしにかかった シャツをはだけ後ろから腕を押さえデレックのほうに向かせる 「ほう… キレイな肌してんじゃないか…それにこの乳首」 スーッと腹から胸へと手を滑らせる ピンクの乳首に到達するとクルクルと撫で回す 「ゃぁっ…やめ…て!」 身を捩り抵抗するが大きな上級生に押さえられた腕はビクともしない 「お前 感じてんのか?」 「やめろー!!てんめぇ…グゥツ… 頭を何度も殴られ最後まで口にできないネヴィルがグッタリする 「やめて!ネヴィ…やめて!なぐらないでっ…」 涙をポロポロ流しながら訴えるフェルの前髪をつかみ立たせる 「じゃ代わりにお前を殴ろうかな~」 フェルの顔を覗き込むように下卑た笑い声を上げるデレックが フェルのメガネをはずす 「……………」 「どした?殴らんの?」 フェルを抑えていた男がデレックに聞くが アングリと口を開け固まって見つめている 「やだっ 見ないで…!!たす…けて…」 前髪を掴まれたままなんとか顔を隠そうともがくフェル デレックはカーッと全身が熱くなり 狂ったようにフェルの服を脱がせていった 「やぁあああーっ!!」 「おっ♪そっち系ですか~」と楽しそうにフェルを押さえる男も手伝う ネヴィルを押さえていた男にも見えるように 裸に剥いたフェルを地面に押さえ込み顔を顕にした 「…ちょ」 「……え…」 ポカーンとバカみたいにフェルの顔を見る二人をよそに デレックは興奮した声で言った   「たまんねぇ…オレ1番な…」

ともだちにシェアしよう!