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懺悔 (5)

「おまえ…」 呆れたような親友の顔 「言うな!何も言うな…!!!」 懺悔室の扉越しに聞こえたフェルの声に 全てを察したアークライト その目を見れずに自室で頭を抱えるジュリアス 男ばかりのこの騎士学園でそういうカップルが多いことは知っているし 『アークライトxジュリアス』などという本が出回っているのも知っている だがオレは男色家ではない ノーマルだ! いつもおかずにするのはエロイ女性の裸体の本だ! それなのに… フェルのなまめかしい下半身を懺悔室で触れた 扉越しにイメージHとでもいうようなプレイをして 自分のものも同時にしごきながら フェルがイクのと同時にイッテしまった…… イク瞬間のフェルのエロい顔 思い出すだけで股間がキツキツになり痛い 好きなのか… オレは 天使の容貌だがしっかりとした男の体のあの子をオレは… 認めたくない が  他の誰にも渡したくない 一体フェルは誰を想像してイッタのだろうか? 好きな人ってアークライトなのか…? 頭を抱えうなっていた王子が急に睨んでくる 「…んだよ」 イライラする 「さっさと告れよ! 好きなんだろうが」 まるで道化のような自分にも腹が立つ 「オレじゃない…」 「はぁ?」 頭を抱え机に突っ伏した王子が呟いた 「…オレじゃないんだもん あぁ…」 フェルが想像した相手が誰かもわからないのに嫉妬心が止まらない Petit frèreであるアークライトが濃厚なのか それとも同室のネヴィルか それとも自分が知らないやつなのか 殺したい… 物騒なことを考えてしまう 自分だけが見たあの痴態を誰にも見せたくない 過去にフェルに性的虐待をしたという兄を見つけ出し八つ裂きにしたい フェルに想われている相手を探し出し… 邪悪な考えが尽きない 一方フェルは 司教様に教えてもらったことを早速自分の部屋の浴室で実践していた (すごく気持ちよかった…) 最初はジェイのことを思い浮かべていたが 途中から大きな美しい手の司教様の声に惹かれていた 愛していると囁くあの声が…ジュリアス様に似ていた ジェイに触られてるのを想像していたはずが いつの間にか顔も見たことがない司教様になり ジュリアスへと変わっていった 『愛しているよ…キスしよう』 ジュリアスさまっ… ジェイ…! 興奮し律動を早める 好きっ 会いたい… 誰に…? (ああっ…気持ちいい…もっと…) 欲望を吐き出した後 新たな罪悪感に苛まれ始めるフェルだった

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