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罪悪感 (1)

懺悔室からアークライトと寮棟へと戻る 最初の頃は距離を取って歩いていたが 最近は手を繋いで歩くようになっていた 懺悔室での司教の教えにより デレックのせいで再発していた接触恐怖症もおさまってきていた 週2回 フェルのためについてきて終わるまで待っていてくれる 偉い人なのに自分なんかのために 男色家ってレッテルを貼られることも厭わずにPetit frèreになってくれた 柔らかい大きな手に包まれながら 静かな大聖堂(カテドラル)の中を歩く ステンドグラスが月の光に照らされて床を柔らかに彩っている 手をつなぎユックリと歩きながらアークライトを見上げる 月の光に照らされる美しい横顔 見られてる気配を察しアークライトがフェルを見ると 顔を真っ赤にして俯く (アークライト様もあんなことしてるんだろうな) 誰でもすることだと司教様は言った (ってことはネヴィルも?ロジェも?     ジュ…ジュリアス様もっ…!!!??) ウヒャーッ!! なぜだかわからないが だんだんと鼻息荒くなり 手汗が滲む天使を優しく見つめるアークライトは 『今宵の懺悔もうまくいったのだろう』  と親友の仕事っぷりにGJを送った フェルはあれから 夢精することはなくなった 週に2度 懺悔室から戻った後の深夜 浴室で一人で自慰をするようになったからだ 壁1枚隔てただけの室内ではネヴィルが眠っているというのに 猛りを抑えられずしてしまう 声を殺し 先程まで懺悔室で話していた司教様の声を思い出しペニスに触れる 興奮ですでに固くなっているソレを小さな手で握る 『愛しているよ…』 いつも想像するのはジュリアス様だった 『こんなにして…いけない子だ』 夜着の裾を唇で咥え声が出ないようにして ジュリアスの裸を想像し 手の律動を早める 触れられているのはジュリアスの手だと想像し興奮する 『イッてごらん』 (んっ…んあぁ…!!!あぁっ!!!) 低い声で囁かれ欲望を吐き出した 終わった後に訪れる罪悪感… 自身が放った欲望をキレイに片付けついでにお風呂掃除もする 壁1枚隔てたベッドの中で 息をひそめながら全身が耳になっている男は 溢れ出る鼻血のためティッシュを鼻に詰め込み 股間を押さえながら今日も眠れぬ夜を過ごしていた 最近はフェルも悪夢から解放されたようで よく眠れるようになっていたので 同室のネヴィルの睡眠不足も解消されていたのだが… ウッスラ聞こえる喘ぎ声と シュッシュとこする音に 壁の向こうでフェルが何をしているのか察していた (ほんっと…ヤベェよ…   いつか襲っちゃいそうだ…) 自分の自制心がいつまで保つのか自信がなかった

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