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罪悪感 (4)

生徒会の部屋 いつもの水曜日の放課後のおしゃべりの時間 ここ最近 向かいのソファに座るアークライトと話をしながらも 神経はその後ろのデスクで何か書き物をしているジュリアスに向かっていた (髪をかきあげた…) (あ 書き損じたのかな 紙を捨てた…) (男らしい骨ばった大きな手…) ダメだと思いつつ盗み見てしまう (ボクはアーク様のPetit frèreなんだから) ふと顔を上げたジュリアス様と目が合う あわてて目をそらす なのにまたすぐ盗み見る ********************************** 「悪い ちょっと先生に呼び出された」 受話器を置いてアーク様がそう言った 「しばらく時間がかかるかもしれない 戻るまでジェイ話し相手よろしく!」 片手を顔の前に立ててゴメンのポーズであわてて出ていく 部屋に取り残されたのはフェルとジェイことジュリアス王子 『戻るまでジェイ話し相手よろしく』 突然二人っきりにされて戸惑う 自慰を覚えジュリアスをオカズにしだしてからは 前のように無邪気に振る舞えなくなった 『不敬だぞ!』 ロジェに言われてから自慰もできてなかったせいで 二人っきりにされると股間がうずく気がして じっとしてられなかった ***ジュリアス視点************************** ここ最近 フェルがよそよそしい気がする 毎週のこの部屋でのPetit frèreのおしゃべりに無理やり参加して ずいぶんと打ち解け懐いてくれてると思ってた なのに最近…最近というかあの懺悔室での教授後から 避けられてる気がする 司教=ジュリアスと感づいているのか? それで『変態王子め!』って!? ドギマギする こんな時に二人きりにするなんてアークライトめ…あとでブチのめす! 仕事してるフリをしながらフェルをチラと伺い見る (見てるー!なんか話し…   しないとだよな) ジッと見つめるフェルの瞳が 今日もキラキラクルクル美しい (二人っきりって…緊張するー!) いつも懺悔室で二人きりなのだが ジュリアスとして二人きりになるのは初めてだった 「あ~ えーっと…」 話しかけてはみたが後が続かない 「………」 「ごめんなさい お仕事お忙しいですよね ボク部屋に帰ります」 ピョンとソファから降りドアの方に行こうとする (待て!待て待て!待ってーーー!) 気がつくとドアを左手でおさえ 右手で出ていこうとするフェルの右手を掴んでいた 驚いたようにオレの顔と手を見るフェル ドクン…心臓が早まる 握った手の柔らかさと温かさ 鼻孔をくすぐるフェルの髪の香り 美しい瞳がクルクルキラキラする 息が荒くなる…苦しい 「あの…」 (キスがしたい抱きしめたい) そのような考えを鉄の意思で抑え込む 不安げに見上げるフェルの手を解放し 「気をつけて帰るように…」と部屋から出した

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