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好きの種類 (6)
****ネヴィル視点***
中等部初日 同室になったフェル・ドゥマンって子は
初等部時代にはいなかった
(どんな子だろう ちょっとドキドキするな)
オレは元来 誰とでもすぐ仲良くなれる性格なので
よっぽど嫌なヤツでない限りだいじょうぶだ
「やっと来たね!同室になったネヴィル・ルースだよろしく!」
現れたのはうっとおしい前髪で口元以外ほぼ見えない
頭半分は小さい初等部?って感じの金髪の少年だった
うっとおしい前髪をかきあげると
飛び退ってベッドに頭をぶつけガタガタ震えていたっけ…
すぐに仲良くなって性格を知るうちに
可愛くって守ってあげなくっちゃって気持ちが芽生えた
弟のような気分だったのに
あの日顔を見てしまってからはそれ以上の感情が芽生えそうで戸惑った
デレックの事件があってからフェルはなんとあのアーク様のPetit frèreとなり…
そんな感情は封印して
ただフェルの騎士 として守って行くことにした
…のに
『ネヴィル…大好き…』
そんなこと言われて心臓が跳ね上がった
オレを?フェルがっ!!?
『ネヴィルみたいな兄さまが欲しかったな… 』
すぐに勘違いとわかったがダメージがでかすぎた
(なんだ… そうか… そうだよな)苦笑いしか起きない
そんなこんなを悟られたくなかったオレは
前々から気にしてたフェルの夏季休暇の居場所を提案した
『ホント!? いきたい!ボク行ってもいいの!??』
ベッドから飛び出たフェルがオレに抱きついてきた!!
(ちょ おまっ…!!)
いい匂いがする
柔らかい…う~~~!!!
最近は分厚いメガネもはずし前髪も少し短くし顔も見せれるようになってきていた
天使の顔が近い… キレイだ
唇が赤く艶めかしい
(ーーーー!!)
静まれオレの息子! 賢者の心を保つんだ!!
『ネヴィル 大好き!
ボクこの学院にこれて ネヴィルと出会えて本当に良かった…』
ああ…
変な気を起こしてる自分が恥ずかしくなった
同室ってツライ…
オレの賢者の心はいつまで保つんだろうかーーー
フェルにこれ以上抱きつかれているとヤバイので
「ほら もうそろそろ馬の授業がはじまるぞ!」
結局一睡もしてないオレらは
まだ朝の3時だが 早朝からの授業の準備をはじめた
騎士学院には乗馬の授業があり
それの第一段階として厩舎でのエサやりやブラッシング 馬房掃除などがあった
(早朝授業があって良かった…
もうコレ以上はオレの理性が保てんよ)
寮の部屋替えまであと9ヶ月
親友の立ち位置を守りたいと願うネヴィルだった
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